「NAVER」月間訪問者が134万人に、「NAVER まとめ」効果で


 ネットレイティングスは27日、検索サイト「NAVER」の日本における訪問者数が134万人に達したことを明らかにした。日本向けのサービスを本格的に開始した2009年7月以降、順調に利用者を伸ばしているという。調査は、2009年12月における日本の家庭と職場でのインターネット利用動向をまとめたもの。

 韓国最大手の検索サイトであるNAVERは、2000年に日本でのサービスを開始したが、「新しいコミュニティサービスの開発に注力するため」という理由から2005年1月に撤退。その後、2009年7月にサービスを本格的に再開し、特定のテーマに沿ったリンクや画像、動画などをユーザー同士で集約して“まとめページ”を作るサービス「NAVER まとめ」などを提供している。

 ネットレイティングスによれば、「NAVER まとめ」の訪問者数は2009年7月で10万人強だったが、同年12月では84万7000人に急増したという。これに伴い、NAVER全体の訪問者数も、2009年7月の20万人強から2009年12月には134万2000人に増加。「NAVER まとめ」がNAVER全体の訪問者数を牽引している状況だ。

 その一方で、日本語版の検索結果画面の訪問者数は20万人前後で推移するなど、一般的な検索エンジンとして利用される機会は増えていないという。なお、「NAVER まとめ」の流入元サイトを見ると、GoogleやYahoo!の検索エンジンが7割以上を占めるなど、他の検索エンジンから多くのユーザーが流入していた。

 ネットレイティングスでシニアアナリストを務める鈴木成典氏は、CGM(Consumer Generated Media)の要素を取り入れ、ロボット検索との差別化を図ったことで、「NAVER まとめ」が人気を得ていると指摘。今後は、「NAVER まとめ」で得られた支持をきっかけに、「日本の検索市場におけるシェア拡大が進むかもしれない」とコメントしている。

NAVERの日本での訪問者数推移(家庭と職場からのアクセス)

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(増田 覚)

2010/1/27 12:32