EU地域のブラウザー選択画面から、Operaのダウンロード数が倍増


 ノルウェーのOpera Softwareは18日、EU地域においてWindowsにWebブラウザーの選択画面が導入され始めたことによって、Operaのダウンロード数が増加しているとの調査結果を発表した。

 EU地域では、EU競争法上の問題から、WindowsユーザーがInternet Explorer以外のブラウザーを公平に選択できるよう、ブラウザー選択画面をWindows Updateとして提供することでEUとMicrosoftが合意。3月1日から一部でこの配信が始まっていた。


Webブラウザーの選択画面のイメージ

 3月12日から14日までの間にOperaが集計したダウンロード統計によると、ブラウザー選択画面からのダウンロード数が、EU地域平均で130%増加したとしている。Operaは、各国における他のダウンロード(Webサイト、自動アップデート)と、ブラウザー選択画面からのダウンロードとを比較することで、この増加率を算出した。

 ブラウザー選択画面での増加率が高かったのは、ポーランドの328%、スペイン215%、イタリア202%。少なかったのはチェコ共和国とドイツの64%、ノルウェーの57%、ハンガリーの53%だった。

 また、OperaのWebサイトなどを含む全ダウンロードのうち、ブラウザー選択画面を経由したものの割合は、EU地域平均で53%だった。

 ブラウザー選択画面の配信はまだ始まったばかりで、Windowsの既存利用者全員への配信が終わるのは5月ごろと推定されている。また、新規利用者に対しては今後5年以上提供される予定だ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/3/19 10:36