IE6のシェアが欧米で初めて5%を切る、日本では8%台


 アクセス解析調査会社の米StatCounterは1日、Internet Explorer(IE)
6のシェアが欧米地域で初めて5%を切り、4.7%に低下したと発表した。1年前は11.5%だった。

 StatCounterのCEOであるAodhan Cullen氏は、「IE6は多くのWebデベロッパーとデザイナーにとって悩ましい存在だ。サイトを動作させるために、しばしばコーディングし直さなくてはならなかったからだ。そのほかに、継続的な利用にはセキュリティ上の問題もある」とコメントしている。最近ではGoogleが、YouTubeなどの主要サービスでIE6のサポート中止方針も発表するなど、IE6を使わない理由も増え続けている。

 StatCounterが発表したデータによると、日本国内でもIE6のシェアは減少傾向にあり、2010年5月の最新データでは、これまでで最低の8.43%を記録している。

 しかし、世界的にはまだIE6が多く利用されている地域もある。例えばアジア地域では、IE6は依然として20.75%のシェアを持ち、最も多く利用されているIE8.0の21.75%と拮抗している段階だ。

 また、アフリカ地域でもIE6は22.06%と、依然として最も多く利用されているブラウザーだ。ただし、同地域ではIE8が21.41%にまでシェアを伸ばしており、間もなく順位は入れ替わることが予想される。

 なお、日本で最も多く利用されているブラウザーはIE 8.0の36.73%で、2位はFirefox 3.6の17.33%、3位はIE 7.0の16.26%、4位はIE 6.0の8.43%、5位はSafari 4.0の5.64%、6位はGoogle Chrome 4.0の4.82%だった。また、Opera 10.0は0.69%だった。

 日本におけるブラウザーごとの合計シェアは、IEが64.39%、Firefoxが22.51%、Safariが5.59%、Google Chromeが4.38%、Operaが1.76%、その他が1.37%となっている。

 StatCounterはアクセス解析調査を行っており、全世界300万以上のサイトにトラッキングコードがインストールされ、データはそのまま公開しているという。今回の2010年5月調査は、これらサイトに対する150億ページビューの集計で、そのうち38億ページビューは米国から、43億ページビューは欧州からなると説明している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/6/2 12:03