バブルJr.世代、高級ブランド品離れの一方で、モバイル機器に高い所有意向
ヤフーバリューインサイト株式会社は26日、「世代間の意識差に関する調査」の結果を発表した。
調査は6月22日・23日、同社が運営する「Yahoo!リサーチ」の調査専用パネルのうち、首都圏1都3県在住の15~48歳の800人を対象にウェブで実施。「バブル世代」(1962~1967年生まれの43~48歳)、「氷河期世代」(1971~1975年生まれの35~39歳)、「ゆとり世代」(1985~1990年生まれの20~25歳)、「バブルJr.世代」(1992~1995年生まれの15~18歳)の4世代に分け、消費意識などを比較している(各世代・男女100人ずつ均等割り付け)。
これによると、「自分専用のものを持ちたい(持ち続けたい)」と思うもの(複数回答)を聞いたところ、高級ブランド品の腕時計については、バブル世代が28.0%、氷河期世代が29.5%、ゆとり世代が27.0%と大差なかったのに対し、バブルJr.世代では16.5%にとどまった。同じく高級ブランド品のバッグについても、バブル世代が20.5%、氷河期世代が21.0%、ゆとり世代が20.0%だったのに対し、バブルJr.世代では13.0%にとどまった。
ヤフーバリューインサイトではバブルJr.世代について、「自分自身の経済力なども影響してか、他世代よりもさらに10ポイントほど低く、ブランド品への憧れや興味が他の世代よりも一層低い様子がうかがえる」としている。
自動車については、国産車がバブル世代で27.5%、氷河期世代で30.0%、ゆとり世代で29.5%、バブルJr.世代で23.5%、外国車がバブル世代で12.5%、氷河期世代で14.0%、ゆとり世代で14.5%、バブルJr.世代で11.0%だった。「かつては多くの若者が憧れた高級ブランド品や自動車に興味を持たないという若者が、今や珍しくないようだ」としている。
一方でモバイル機器に対しては、若い世代ほど所有意向が高い傾向が出た。携帯音楽プレーヤーについては、バブル世代が31.0%、氷河期世代が35.5%、ゆとり世代が54.0%、バブルJr.世代が68.0%、スマートフォンでは、バブル世代が17.0%、氷河期世代が24.5%、ゆとり世代が31.0%、バブルJr.世代が35.5%となっている。また、ネットブックでは、バブル世代が22.0%、氷河期世代が20.5%、ゆとり世代が27.0%、バブルJr.世代が28.0%だった。
世代別のモノの所有意向(Yahoo!リサーチ調べ、首都圏1都3県在住15~48歳の男女800人対象、2010年6月実施) |
このほか、人付き合いに関しても世代の傾向が出たという。「SNSなどのネット上で知り合った友人がいる」にあてはまる(「とてもそう思う」「ややそう思う」の合計)は、バブル世代が24.5%、氷河期世代が26.5%、ゆとり世代が30.5%、バブルJr.世代が38.5%だった。また、「面と向かって話すよりもメールの方が気持ちが伝わる」では、バブル世代が9.5%、氷河期世代が10.5%、ゆとり世代が11.5%、バブルJr.世代が15.0%だった。
関連情報
(永沢 茂)
2010/7/26 14:54
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