NAVER、まとめ作成者に広告収益を全額還元するプログラム開始
まとめ広告掲載イメージ |
まとめ広告収益分配プログラム全体イメージ |
ネイバージャパン株式会社は11日、特定のテーマに沿ったリンクや画像、動画などを集めた“まとめページ”を作るサービス「NAVERまとめ」において、まとめページで発生した収益をユーザーに全額還元するインセンティブプログラムを開始した。
仕組みとしてはまず、NAVERまとめのすべてのページにGoogle AdSenseが自動的に掲載される。広告収益は、まとめページのアクセス集計をもとに付与されるポイントに応じて、まとめ作成者に分配される。ネイバージャパンはいっさい収益を受け取らない。
なお、自ら作成したまとめページに掲載されるGoogle AdSenseがクリックされなくても、広告収益は分配される。つまり、多くの人に読まれたまとめの作成者ほど、報酬が大きくなるという仕組みだ。
まとめ作成者への収益分配は「1人でまとめを作成」した場合に限定され、「複数のユーザーでまとめを作成」した場合は対象外。この場合、獲得した収益はいったんネイバージャパンで管理し、社会貢献活動やキュレーター支援活動に全額投資するという。
また、12月中旬には「Amazon アソシエイト」のアフィリエイト広告を任意で掲載できるようになり、購買数に応じて発生した収益をまとめ作成者に全額還元するプログラムも開始する予定。
まとめ作成者が受け取る報酬は、まとめを作成した月の翌々月の月初に確定する。確定額が3000円を超えると、楽天銀行の「かんたん振込(メルマネ)」を通じて自らの銀行口座に送金できる。送金時の手数料はまとめ作成者が負担する。報酬の有効期限は2年間。
広告収益はまとめ管理ページで確認できる | |
報酬金額算出方法 | 報酬金額支払いプロセス |
ネイバージャパンの島村武志氏(室長/サービス企画室) |
ネイバージャパンは10月15日、NAVERまとめの管理ページを新設したり、「livedoor ブログ」との連携を図るなどのリニューアルを実施。「1億総キュレーター化」を目標に、NAVERまとめを“フェイズ2”に移行すると発表していた。
インセンティブプログラム導入は、前回のリニューアルと同様に“フェイズ2”の一環として、ネット上のコンテンツを収集・編集して共有する「キュレーター」の活動を支援する狙いがあると、ネイバージャパンの島村武志氏(室長/サービス企画室)は語る。
ネット上で広告報酬を得る方法としては、ブログサービスやアフィリエイトプログラムなどがあるが、これらはいずれも広告の掲載手続き申請や審査を行う必要があり、「手間がかかる割に収益が少ない」(島村氏)。
これに対してNAVERまとめは、Google AdSenseが自動的に掲載されるため「何も考えずに始められる」。また、「頑張って報酬を増やしたい人向け」というAmazon アソシエイトについても、複雑な申請や審査、作業が一切不要で収益を得られるとしている。
「キュレーターというのは『選ばれた誰か』に限られた行為ではありません。例えばギャルが『アイメイクならこれがオススメ』、主婦が『子供服を買うならここ』などと、自らの生活圏内にある情報をピックアップするだけで、必ず誰かの役に立つのです。キュレーターが文化として根付くことが日本のインターネットをもっと便利にすると信じて、1億総キュレーター化を目指していきたい」。
関連情報
(増田 覚)
2010/11/11 12:00
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