イーストがEPUB3に向けた対応状況を紹介、ブラウザーでも縦書き表示を実装
総務省の「新ICT利活用サービス創出支援事業」における「EPUB日本語拡張仕様策定」プロジェクトを受託したイースト株式会社と、共同提案者の一般社団法人日本電子出版協会およびアンテナハウス株式会社は19日、このプロジェクトによりブラウザーにおける日本語縦書き組版の実装が進んでいると発表した。
電子書籍フォーマットのEPUBはHTML(XHTML)とCSSをベースとした規格で、現在仕様策定中のEPUB 3.0では縦書きやルビ、縦中横(縦書きの中で欧文などを横書きにすること)、禁則などの日本語組版の仕様も盛り込まれる見通しとなっている。
イーストでは、オープンソースのレンダリングエンジン「WebKit」における、CSSによる日本語組版の実装を検証する目的でサンプルファイルを作成し、サイトで公開している。サンプルファイルは縦書き(writing-mode:vertical-rl)のスタイルシートをサポートするブラウザーに最適化して作成されており、WebKitのナイトリービルドやGoogle Chromeの開発版などで表示が確認できる。
イーストでは、WebKitはAppleのSafariやiBooks、Google Chrome、Android OSなどで採用されており、年内にも日本語組版がこれらに実装される見通しとなったとしている。
サンプルファイルの表示例 |
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(三柳 英樹)
2011/1/19 16:26
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