東京電力の「電力使用状況グラフ」、CSVデータでも公開、非公式botも登場
東京電力は、1時間ごとの電力の使用実績を15~30分遅れで更新する「電力使用状況グラフ」について、CSV形式でのデータ提供も開始した。これを利用し、直近の電力の使用実績が何万kWかつぶやく非公式botも登場している。
提供されるデータは、年月日、時刻、当日実績(万kW)、前日実績(万kW)の4項目で、アップデート日時も明記されている。現在、当日分のデータが東京電力のサイトからダウンロードできるようになっているが、これを利用する際は数値は速報値であることを留意するよう求めている。
東京電力が公開しているCSVデータ(3月24日14時30分アップデートのもの) | CSVデータを利用した非公式botの例「電力Watch(β)」 |
「電力使用状況グラフ」が東京電力のサイトで22日に公開されて以降、グラフからおおよその使用実績を読み取り数値化する非公式APIなども第三者によっていくつか開発・公開されていた。
例えば、無料アクセス解析ツール「なかのひと」などを運営する株式会社ユーザーローカルのメンバーが「東京電力の電気使用状況 API」を公開。その派生物として、電力使用状況をつぶやくTwitterアカウント「節電さん」(@setsudensan)を公開している。
今回、東京電力が公式CSVデータのダウンロード提供を開始したことで、Twitterのbotのほか、さまざまなウェブサイトやアプリなどでの活用も加速しそうだ。CSVデータの公開を告知した同社の公式Twitterアカウントでは、「これからも皆さまのニーズに合わせて改善していきたいと思います」と述べている。
なお、Twitterでは、このデータを直接利用しているという「電力Watch(β)」(@watch_power)なる非公式botも登場している。Impress Watchの「AKIBA PC Hotline!」スタッフが作成したものだ。
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(永沢 茂)
2011/3/24 15:02
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