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シャープ、XMDF形式の電子コンテンツ制作ソフト「XMDFビルダー」を無償提供


 シャープ株式会社は、電子書籍フォーマット「XMDF」形式の電子コンテンツが制作できるソフトウェア「XMDFビルダー」新バージョンを無償提供すると発表した。7月より、販売目的のXMDFコンテンツを制作する企業を対象に、制作サポートサイトからダウンロードする形で無償提供する。シャープでは企業ユースを想定しているが、販売用XMDFコンテンツ制作が目的であれば、個人でも利用は可能だという。

 無償提供されるソフトウェアは「XMDFビルダー」と「Hybridコンバータ」、「確認用PCビューワ」の3種。電子コンテンツの素材となるデータの取り込み機能や外字自動生成機能などを使うことで、低コストで電子コンテンツの編集が可能となる。対応OSは、Windows XP(32bit版)、Windows Vista(32bit版)、Windows? 7(32/64bit版)。

 シャープでは、XMDF形式の電子コンテンツ制作者に向けて、ツール公開と同時に情報提供サイトも公開。制作ソフト無償化により新規参入の障壁を下げ、コンテンツ拡充を図る。

次世代XMDFの表現力。XMDF 2.0の機能に加え、XMDF 3.0のリフローなどをサポートした 次世代XMDFコンテンツの主な3形式 XMDFビルダーを使った編集の流れ

 XMDF形式で作成できるコンテンツは、書籍のページをそのままスキャンして画像にしたイメージ型、ページを画像で閲覧できるほか、興味ある部分をクリックするとテキストを読むこともでき、テキスト表示では辞書を引いたりマークを引くなどの機能も利用できるハイブリッド型、テキストのリフローや段組にも対応、高度なレイアウトも可能なマルチレイアウト型の3種に大別できる。

 「Hybridコンバータ」は、PDFファイルとテキストファイルから、イメージ型・ハイブリッド型コンテンツへの自動変換が行えるツールで、元データを指定するだけで、簡単にXMDF形式の電子コンテンツが制作できる。

 「XMDFビルダー」は、多段組やリフロー機能をもつXMDF 3.0に対応したコンテンツが制作できるオーサリングツール。AdobeのInDesignIDMLファイル、HTML、テキストなど各種素材データの取り込み機能を備えるほか、外字の自動作成機能を搭載。画面サイズに合わせたレイアウト作成機能や、XMDF 3.0に対応していないサービスでも利用可能なXMDF 2.0コンテンツの出力機能も備える。

 同時に無償提供される「確認用PCビューア」は、PC上でのコンテンツが確認できるプレビュー機能のほか、コンテンツへの査読メモを付加できる機能、複数の画面サイズに切り替えてプレビューできる機能を持つ。

「XMDFビルダー」データ取り込み画面 「XMDFビルダー」テキスト編集画面 「XMDFビルダー」レイアウト編集画面

 

外字自動生成の設定画面 クリッカブルマップ設定画面 書誌データ入力画面

 

右から2行目の「黒板」の「黒」は、外字画像自動作成機能を利用して生成した外字 確認用PCビューア画面。コンテンツへの査読メモも付加できる 確認用PCビューアでは、複数の画面サイズでリフローコンテンツの表示を確認できる

 XMDF形式で作成した電子コンテンツは「TSUTAYA GALAPAGOS」のほか、ソニーのReader StoreなどXMDF形式をサポートする電子書店サービスを通じて販売することも可能だ。

 なおシャープは、一般ユーザー向けツールとしては、すでにGALAPAGOS Stationに含まれるXMDF Clipperを提供中。XMDF Clipperは、パソコンのデータをXMDF形式に変換して出力できる仮想プリンタドライバで、PDFを作成と同じように、手軽にXMDF形式ファイルを出力できる。

 


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(工藤 ひろえ)

2011/4/22 18:37