NTT東日本、家庭向け電力可視化サービスを試験実施。一般モニター200名募集


 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は16日、一般家庭向けの消費電力可視化サービス「NTT東日本-電力見える化サービス(仮称)」を試験的に開始すると発表した。NTT東日本営業エリア内の「フレッツ光」利用者を対象に2000名規模で実施するが、うち200名を一般募集する。募集期間は6月17日から26日までの予定。参加者には、分電盤設置用の計測機器などが無料貸与される。

 今回の試験サービスは7月1日から順次開始。福島第一原子力発電所の事故により、長期的な節電の必要性が高まっている状況を踏まえ、ICTの活用によって一般家庭内の消費電力を“見える化”させることで、より実地的な節電、二酸化炭素削減をサポートするのが狙い。期間は10月31日までを予定しているが、具体的な試験期間は参加者ごとに異なる。また、応募者多数の場合は抽選となる。

 試験の参加者には、宅内の消費電力を一括計測するための分電盤設置用計測機、家電個々の消費電力を計測する電源タップ、集計したデータをインターネットにアップロードするための無線親機が各1台ずつNTT東日本から貸し出される。集計データには、家庭内の消費電力量に加え、東京電力および東北電力管内であれば両電力会社が発表する電力供給能力、使用率、使用量が含まれる。

 これらのデータはPCのブラウザーもしくはタブレット型端末「光iフレーム」から閲覧できる。なお、計測機器は試験サービス終了時に回収される。

 応募にあたっては、NTT東日本の「フレッツ光」によるインターネット接続環境が必要。期間中に実施されるアンケートへの回答、サービス利用規約への同意なども求められている。このほかにPPPoE対応ルーターが必須となるほか、無線親機用の電源確保、専用機器設置時に分電盤へ穴を開ける可能性などの注意点があり、申込時に確認できる。


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(森田 秀一)

2011/6/17 15:36