グーグル、台風12号により被害を受けた紀伊半島の衛星写真を公開


 グーグル株式会社は9日、台風12号の災害情報サイトに、災害発生後に撮影した紀伊半島の一部の衛星写真を公開した。

グーグルが公開した和歌山県新宮市熊野川下流域の衛星写真

 グーグルでは、台風12号で被害が大きかった紀伊半島について、救援や支援物資の輸送などの際に参考として役立ててもらうことを目的として、自動車の通行実績をGoogleマップ上で表示する災害情報サイトを6日に開設。本田技研工業株式会社およびパイオニア株式会社のカーナビ搭載車両の一部から収集した走行軌跡データに基き、前日に走行実績のあった道路や渋滞が発生していた個所を地図上に表示している。

 グーグルでは、Googleマップへの画像提供で提携しているGeoEye社の人工衛星「GeoEye-1」などで災害発生後に撮影した紀伊半島の一部の衛星写真を、災害情報サイトで公開。サイトの右パネルに表示されている「衛星写真」のボックスにチェックを入れることで、該当地域の衛星写真が地図上に表示できる。

 9日現在では、新宮市付近、大和郡山市付近、那智勝浦町付近、和歌山市付近の衛星写真を見ることができ、写真は準備が整い次第順次追加していく予定。また、同じ画像をGoogle Earthで見ることができるKMLファイルも提供している。


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(三柳 英樹)

2011/9/9 13:58