国立情報学研究所、ソフトウェア開発技術が無料で学べるiPhone用アプリ


 国立情報学研究所の先端ソフトウェア工学・国際研究センターは16日、ソフトウェア開発技術者向け学習サイト「edubase Stream」の内容をiPhoneで閲覧するための専用アプリを公開した。動画とスライド資料を見ながら、ソフトウェア設計やセキュリティをはじめとした専門的IT技術が学べる。利用は無料だが、教材のダウンロードにあたってはedubase Streamへの登録およびWi-Fi環境が必要。

 edubase Streamでは、全国の大学で作成されたIT技術者向け教材を集約し、ウェブサイトを通じて広く一般に無償公開している。もともとはPC向けにストリーミング形式で配信するサービスだったが、社会人の利用者が多く、携帯端末を使って通勤時間に学習したいとの声が高まったことから、iPhone用アプリを開発したという。

 アプリの名称は「edubase Mobile」で、すでにApp Storeにて公開中。講義の動画と、その再生状況に応じて自動ページ送りされるスライド資料で構成された教材が160種類以上登録されており、ユーザー側であらかじめダウンロードしておけば、あとは任意のタイミングで閲覧できる。

 edubase Streamに登録されている教材は、文部科学省が2010年度まで実施していた「先導的IT スペシャリスト育成推進プログラム」の一環で集められたものが中心。今後は、国立情報学研究所が2011年6月から別途推進している「トップエスイー」の講義も掲載していく。また、アプリについてはAndroid版の公開も予定しているという。


「edubase Stream」閲覧用アプリ教材ダウンロードの前に、講義の内容を確認できる

iPhoneを横画面にすることで、スライド資料も確認しやすくなる

関連情報


(森田 秀一)

2011/9/16 17:07