「Thunderbird 8」公開、スケジュール管理アドオン「Lightning」の正式版も


 米Mozillaは8日、無料メールクライアントソフトの最新バージョン「Thunderbird 8」と、Thunderbird用のスケジュール管理アドオン「Lightning 1.0」正式版を公開した。Windows版、Mac版、Linux版がダウンロード可能だ。

 Thunderbird 8では、Gecko 8レンダリングエンジンを搭載したほか、Firefoxと同様に、外部プログラムによってインストールされたアドオンは、ユーザーが選択しない限り自動的に無効化されるようになった。また、添付ファイル処理のアクセシビリティ機能を改善したほか、各種検索機能のための新しいキーボードショートカットも採用した。この一覧はThunderbirdのウェブサイトで見ることができる。公開されている数百のアドオンはすでにThunderbird 8に対応しているとしており、アドオンマネージャから直接検索・インストールできる。

 さらに、Thunderbird用のスケジュール管理アドオン「Lightning」が初めて正式版となった。Lightningを使うと、複数のカレンダー管理、タスクリストの作成などが可能で、外部に公開されているGoogle カレンダーなどの情報を読み込むことも可能だ。

 Lightning 1.0では、起動時のクラッシュバグが修正されたことも大きい。この重大なバグのためにLightningを敬遠していたユーザーに対して、もう一度試してみるよう勧めている。また、キャッシュを有効にしている場合には、Lightningを完全にオフラインで利用できるようになった。

 Thunderbirdのアップデートについては、「Thunderbird 5」以降のバージョンを使用している場合、数日以内に自動更新で提供される。また、旧バージョンの「Thunderbird 3.1」に対しては、セキュリティアップデートが48時間以内に自動更新を通して提供されるとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/11/9 12:45