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2011年度のグッドデザイン大賞は、東日本大震災時の「通行実績情報マップ」


 公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)は9日、2011年度の「グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)」として、本田技研工業株式会社(ホンダ)による東日本大震災時の取り組み「通行実績情報マップ」が選出されたと発表した。

通行実績情報マップ

 通行実績情報マップは、東日本大震災の発生後に、被災地の道路状況を把握するための情報として公開されたもの。ホンダの通信型カーナビ「インターナビ」の搭載車両が実際に走行した軌跡を地図化することで、支援に向かう車両などが、どのルートが通行可能か判断できるようにする仕組み。

 ホンダが公開した通行実績データを活用して、Googleが3月14日から「自動車・通行実績情報マップ」をインターネットで公開。さらに自動車各社も同様のデータ提供で追従した。4月21日からはYahoo! JAPANも「Yahoo!地図」(現在の「Yahoo!ロコ」)で「道路通行確認マップ」を公開している。

 JDPによると、グッドデザイン大賞は、「デザインの完成度に加え、時代性や未来への提案性など、総合的な観点で最新グッドデザイン賞のシンボルにふさわしいと評価された1点として選ばれる」としている。

 2011年度は、グッドデザイン賞を受賞した1112点の中から、まず6点を候補として選出。さらに審査委員とグッドデザイン賞受賞者、都内で開催された展示会「GOOD DESIGN EXHIBITION 2011」の来場者による投票で大賞を決定した。通行実績情報マップは、パナソニックのLED電球や、新幹線車両N700系7000/8000番台、マイクロソフトのKinect for Xbox 360などを上回る票を集めた。

 通行実績情報マップは、「まったく新しいシステムを立ち上げるのではなく、既存のシステムを有効に活用することで、解決策を必要としている部分へスピーディーにサービスを提供した取り組みは、企業によるCSRの典型であるとともに、社会における情報の有効活用のあり方を示す創造的な試みであると考えられる」と評価されている。

 なお、2011年度のグッドデザイン賞はすでに10月に発表されており、インターネット関連で東日本大震災に関するものとしては、Yahoo! JAPANが公開した「電力使用状況メーター」も受賞している。各受賞プロダクトの概要は、同賞の公式サイトで検索できる。


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(永沢 茂)

2011/11/10 06:00