NTT東、3Gルーター「光ポータブル」の新機種。11nのWi-Fi内蔵クレードルも
「光ポータブル(PWR-Q200)」と「Wi-Fiクレードル(PWR-Q200-OP)」の接続例 |
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は17日、「フレッツ光」利用者向けオプションサービス「光ポータブル」用の機材をリニューアルすると発表した。モバイルWi-FiルーターがIEEE 802.11n対応の「PWR-Q200」へ変更され、さらに同機専用の、Wi-Fi機能内蔵の充電台「Wi-Fiクレードル(PWR-Q200-OP)」を新規提供する。これにより、ルーターを屋外に持ち出した場合でも、自宅内でそのまま無線LANインターネット接続が利用できる。月額レンタル料は2機種合計で525円。新規契約者向けの割引キャンペーンもあわせて実施する。
PWR-Q200は、3Gおよび無線LANによるインターネット接続に対応した持ち運び式ルーター。バッテリーを内蔵しており、一般通信時で約6時間、スタンバイ時で約30時間連続動作するため、屋外もしくは移動中でも、ノートPCや携帯ゲーム機などからインターネット接続ができる。単体での月額レンタル料は315円。なお、端末の製造元は非公開としている。
3Gの通信速度はHSDPA 7.2Mbps、HSUPA 5.76Mbps、W-CDMA 384kbpsをサポート。端末自体はSIMフリー仕様となっている。WAN側のWi-FiとしてIEEE 802.11a/b/gおよび11nテクノロジーに対応しているため、NTT東日本が別途提供している公衆無線LANサービス「フレッツ・スポット」を通じたインターネット接続も利用可能。
一方、LAN側のWi-FiはIEEE 802.11b/gおよび11nテクノロジー対応。標準クレードルを装着すれば10/100Mbpsでの有線LAN接続も可能。このほかの本体内蔵インターフェイスはmini USB×1、microSDHCカードスロット(最大32GB対応)×1。本体サイズは100×67.5×17.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量101g。
Wi-FiクレードルのPWR-Q200-OPは、今回新規に提供される有料オプション機器。PWR-Q200をセットすれば充電ができる。月額レンタル料は210円。従来から提供されていた光ポータブル用ルーター「PWR-100D」「PWR-100F」とは接続できず、PWR-Q200へ交換する必要がある。なお、利用申し込みにあたっては光ポータブルのレンタルが必須で、Wi-Fiクレードルのみの契約は不可。
Wi-Fiクレードルは、光ポータブルと接続していない単体状態でも無線LANルーターとして使えるのが特徴。光ポータブルは1台で自宅・屋外ともマルチに利用できる機器だが、持ち出してしまった場合は自宅に居る人が無線LANを使えなくなってしまう。NTT東日本では、Wi-Fiクレードルの導入によりその問題を解消できるとしている。
ギガビット(1000BASE-T)対応の有線LANポートをWAN側、LAN側に各1系統内蔵する。LAN側のWi-FiはIEEE 802.11a/b/g/n対応で、最大通信速度は300Mbps。マルチSSID(最大2種類)での運用も可能。なお、Wi-Fiクレードルの動作には電源が必要。本体サイズは144×97×33mm(幅×奥行き×高さ)、重量260g。
光ポータブルおよびWi-Fiクレードルの申し込みにあたっては、「フレッツ光ネクスト」「Bフレッツ」などの光ファイバー回線サービスをNTT東日本管内で契約していることが前提。また、機器レンタル料のほかに、3G接続サービス通信料、フレッツ・スポット利用料などがかかる。
NTT東日本は、11月18日から2012年3月31日までキャンペーンを実施する。光ポータブルのレンタル料最大3カ月間、フレッツ・スポットの初期工事費および月額利用料3カ月分、セットアップサービス利用料などが新規契約者は無料となる。
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(森田 秀一)
2011/11/18 18:00
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