ドコモの「spモード」、メールアドレスが他人のアドレスに入れ替わるトラブル


 NTTドコモは、スマートフォン向けインターネット接続サービス「spモード」において障害が発生していることを明らかにした。一部ユーザーのメールアドレスが他人のメールアドレスになっているケースがある。

 同社によれば、障害は20日12時22分頃から発生している。事象としては、spモードメールにおいて、一部ユーザーのメールアドレスが他人のメールアドレスに誤って設定されていることがあるというもの。友人へメールを送った場合、本文の内容はそのままだが、メールアドレスだけ見ると、友人には別の人からメールが来たように見えることがある。ここで、この友人(受信者)が返信しようとすると、本来メールを作成した人(作成者)ではなく、誤って設定されている他人のメールアドレスへ返信してしまう。

 詳細は調査中ながら、回避方法として、ドコモでは、spモードメールアプリの「メール設定」→「その他」→「マイアドレス」で自分のメールアドレスを確認した上、もし別のメールアドレスになってしまっている場合は、スマートフォンの電源をいったん切ってOFFにして、再度電源をONにすることで回復する、としている。ただし、現在もまだ事象が回復したわけではなく、再び他人のメールアドレスが誤って設定されてしまう可能性はある。

 現在、ドコモのspモードユーザーは約670万人。これまでのユーザーの申告件数は119件(23時時点)となっている。これらの申告では、誤って設定されるメールアドレスは架空のものではなく、実在のメールアドレスの可能性が高いとのこと。

 ドコモでは、本事象の影響を受ける可能性があるサービスの提供を一時停止している。停止しているサービスは以下の通り。

・spモードの各種設定変更(メールアドレス変更、メールアドレス入れ替え等)
・電話帳バックアップ
・イマドコサーチ
・イマドコかんたんサーチ
・ケータイお探しサービス
・DCMX/iDの初期設定・お引越し
・docomo ID発行
・プレミアクラブ
・spモードコンテンツ決済
・ドコモ ケータイ払い
・ドコモ ポイント交換
・ドコモ ケータイ送金
・請求内容のご確認
・spモード決済ご利用履歴、ドコモ ケータイ払いご利用明細
・各種お申込・お手続きサイト
・Myインフォメール
・Androidマーケット ドコモ課金
・声の宅配便(受信一覧等)
・メロディコール(コンテンツ購入)
・ドコモ ドライブネット
・迷惑電話ストップサービスのブラウザでの設定

 なお、本事象が発生した同時刻には、全国でspモードが繋がりにくい状況が発生していた。ドコモでは、原因は調査中で、断言はできない状況ながら、同時刻のspモードの繋がりにくい通信障害に起因する可能性があると見ている。


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(関口 聖)

2011/12/21 12:27