ネットPR評価指標、「メディア露出」から「自社サイト貢献」へ


 株式会社ニューズ・ツー・ユーは21日、企業のネットPRに関する実態調査の結果を発表した。調査は8月11日から8月15日まで、企業で広報・宣伝を行うPR担当者206人を対象にネット経由で実施した。

 調査によれば、社内でのPR業務が「重要になった」と答えたのは全体の61.2%。重要性が増したPR業務は1位「ネットメディアでの情報発信」、2位「広告との連動」、3位「新聞での露出」、4位「ソーシャルメディア」、5位「検索エンジン対策」の順だった。

 広報活動の評価指標(複数回答)としては、「自社サイトへのアクセス数」(42.7%)、「顧客からの反応数」(39.3%)、「マスメディアへの露出度」(35.9%)などが多く挙がった。

広報活動の評価指標

 社内での記事掲載メディアの評価としては、「ネットメディアと既存メディアを同等に重視」が54.4%と半数を超えた。以下は「既存メディアをより重視」が19.9%、「ネットメディアをより重視」が15.0%、「ネットメディアを広報活動の対象都市てゃ、ほとんど重視していない」が10.7%と続いた。

 また、自社サイトのアクセスログ解析を「行っている」と答えたのは全体の59.2%。これに対して「今後行う予定」は18.4%、「今後も行う予定はない」は6.8%、「わからない」は15.6%だった。

 自社サイト運営の課題(複数回答)としては、「コンテンツの充実」(54.9%)、「ユーザビリティ(閲覧のしやすさ)」(50.0%)、「閲覧数、訪問者数のアップ」(38.3%)などが挙がった。

 今回の調査結果についてニューズ・ツー・ユーは、PRの評価指標が昨年の「メディアへの露出度」から、アクセスログ解析を利用することによって「自社のサイトへのアクセス数」を重視する傾向が見られたと分析している。


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(増田 覚)

2011/12/21 14:56