LTEとWi-Fiをシームレスに切り替え、富士通がLTEフェムトセル開発


 富士通は、屋内小型基地局「BroadOne LTEフェムトセル」を開発し、2012年度第2四半期より携帯電話事業者向けに販売する。同製品は「International CES」や「Mobile World Congress」といった海外の大規模展示会に出品される予定。

 「BroadOne LTEフェムトセル」は、ブロードバンド回線に接続すると、初期設定なしに最大8台の端末が接続できる屋内小型基地局。通信事業者がLTEフェムトセルを設置する際に、屋外のマクロ基地局への設定作業なしで、LTEフェムトセル本体が干渉を軽減する技術を実現する。LTEとWi-Fiのシームレスな切り替えが可能で、エンドユーザーの体感品質を向上しつつ、通信事業者の設置運用コストが低減できるとしている。

 富士通では、LTEフェムトセル製品をグローバル市場で展開していく方針。「BroadOne LTEフェムトセル」は2015年度末までに累計100万台を販売したい考え。販売価格は事業者一括納入となるため個別見積もりとなる。


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(津田 啓夢)

2012/1/6 19:25