アドビ、次期「CS6」のアップグレード版をCS3/CS4ユーザー向けにも提供

　アドビシステムズは12日、「Adobe Creative Suite（CS）」の次期バージョンへのアップグレードについて、旧バージョンの「CS3」「CS4」から次期バージョンの「CS6」へのアップグレード版を期間限定で提供すると発表した。

　アドビでは、2011年11月にアップグレードポリシーの変更を発表。PhotoshopやIllustratorなどのアプリケーションを月額5000円で利用できるサブスクリプションモデルの「Adobe Creative Cloud」を提供する一方で、パッケージ版についてはこれまでは過去3バージョンまでがアップグレード対象となっていたが、CS6からは過去主要1バージョンまでをアップグレード対象にするとしていた。

　これにより、CS6のアップグレード対象となるのはCS5.5およびCS5のみとなり、それ以前のバージョンの利用者はCS6を新規購入するか、Creative Cloudを導入する形となった。

　アドビでは、アップグレードポリシーの変更発表後、再度の検討を重ねた結果、ユーザーが時間をかけてアップグレードまたはCreative Cloudへの移行を検討できるよう、CS3とCS4のユーザーにもアップグレード版を購入できる期間を設けたとしている。

　CS3とCS4ユーザー向けのCS6アップグレード版は、CS6のリリース時から2012年12月31日まで提供し、2013年1月1日以降はCS5.5とCS5のユーザーのみがアップグレード価格でCS6を購入できるようになるという。アップグレード版の価格などについては、CS6のリリース時に発表する。