App Storeに偽アプリ、Appleの審査通り抜ける


 セキュリティ企業の英Sophosは23日、人気のカメラアプリ「Camera+」を装った偽アプリが「App Store」に公開されていたことを明らかにした。iPhoneの写真撮影術などを紹介する「iPhoneography blog」というブログが21日に指摘したもの。ブログの著者が異変に気付いて本物のメーカーに確認したところ、偽物であることが判明したという。

 App Storeでは、不正なアプリを排除するためにAppleが事前審査を行っているが、偽アプリは審査を通り抜けたことになる。Sophosは偽アプリを入手していないため、悪意のある機能が含まれていたかどうかはわからないとしている。なお、Appleではすでに偽アプリをApp Storeから削除している。

 Camera+はApp Storeの有料アプリランキングで上位に入っている人気アプリ。こうしたことからSophosは、「なぜ、こんなに有名アプリの偽物を(本物のメーカー以外の)誰かがアップロードしていたことに気付かなかったのか」とApp Storeの審査の有用性に疑問を投げかけている。ユーザーに対しては、App Storeからアプリをインストールする際にも、注意を払うべきだとしている。


関連情報

(増田 覚)

2012/1/24 13:25