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IDPFが「EPUB3集中会議」東京で7月4日開催、普及への「Readium計画」報告


 IDPF(International Digital Publishing Forum:国際電子出版フォーラム)は、東京ビッグサイトで7月に開催される「第16回国際電子出版EXPO/第19回東京国際ブックフェア」において、EPUB3に関する集中会議「IDPF TOKYO CONFERENCE」を開催する。

 IDPFは、電子出版の国際標準を制定・管理している組織で、電子書籍フォーマットのEPUBを推進している。25カ国以上の出版社や販売事業者、図書館など300社/団体が会員になっており、その会員の3分の1を占めるというアジアで初となるIDPFの大規模コンファレンスとなる。

 コンファレンスでは、IDPFの中心的活動だという「Readium計画」の成果を踏まえ、日本・アジアのEPUB3ビューアー開発者向けに、開発のベースとして利用できるコードを提供するとともに、理想的な表示についての指針を示すとしている。日本語対応についても取り上げる。

 Readium計画とは、オープンソースのHTMLレンダリングエンジンであるWebKitを用い、EPUB3ビューアーのレファレンス実装を開発するプロジェクト。日本からはACCESS、イースト、ソニー、楽天/KOBO、ボイジャーが参加し、縦書きやルビなどの日本語表現をサポートしている。

 開催日時は、7月4日13時〜18時。具体的なセッションは、「EPUB3普及のためのReadium計画 ― 実際を担う現場からの報告」「最新実例から表現の可能性を見る ― EPUB3はここまでいける」「EPUB3日本語対応・実践事例を中心に ― いつから始まるか? 誰がそれを担うのか?」「総評として 日本語対応の現実を踏まえ ― 評価と課題」の4つ。受講料は4セッション通しで2万円。定員は500名で、国際電子出版EXPOのサイトから参加申し込みを受け付けている。

 「EPUB3普及のためのReadium計画」のセッションでは、IDPF/DAISYコンソーシアムCTOであるマーカス・ギリング氏が実装例を使って解説する。

 「最新実例から表現の可能性を見る」では、ウェブ技術や電子出版が専門の作家であるエリザベス・カストロ氏が講演。IDPFの理事も務める小林龍生氏が一問一答を担当する。

 「EPUB3日本語対応・実践事例を中心に」では、ソニー、楽天、集英社の担当者が、SONY ReaderのEPUB3展開、楽天/Koboの日本導入および世界展開、マンガのEPUB3対応についてそれぞれ取り組みを紹介する。

 コンファレンスに先立ち7月4日10時からは、「人々が求める書籍/出版に私たちはどう応えていくのか」と題した無料講演を開催。講談社代表取締役社長の野間省伸氏、楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏がパネリストとして登場する。さらに翌7月5日11時からは、視覚障がい者の読書機会についての無料セミナー「EPUB3/DAISYはバリアフリー読書を支援する」も実施する。


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(永沢 茂)

2012/5/16 18:35