PCメガネ、用途特化で新たな需要~Twitterで読み解くヒットの秘訣
「ブルーライト」と呼ばれる光を低減し、目の負担を軽減するというPCユーザー用メガネ(以下、PCメガネ)。調査会社のニールセン株式会社が発行するメールマガジン「Nielsen Reporter」7月19日号によれば、ジェイアイエヌの「JINS」が4月22日に度付きのPCメガネを発表したことでTwitterの書き込み件数が急増、それ以降も徐々に増えているという。
5月27日の週には、JINSが実際に度付きレンズを発売したほか、同じくインターメスティックの「Zoff」がクリアレンズを発売。商品のバリエーションが増えたことや、「NAVER まとめ」で2社のPCメガネの選び方が話題になったことで、Twitterの書き込み数がさらに増えた。最近ではテレビCMが放送されたことで関心が高まっているという。
PCメガネに関するTwitterの書き込み件数のトレンド |
PCメガネに関するTwitter上での書き込みは、4月から6月までに2156件。書き込みの中で登場したキーワードの頻出順位を見ると、1位「PCメガネ」、2位「PC」、3位「メガネ」に続いて、「JINS」が4位にランクイン。7位には「Zoff」が入り、さまざまななブランドのPCメガネが発売される中、両ブランドが上位に登場する結果となった。
PCメガネに関するキーワード |
また、Twitterで「PCメガネを購入した」という書き込みをした人の購入動機を見てみると、目の疲れや頭痛の軽減など「現在の悩みの改善」に関するものが全体の61%で最も多く、次いで視力維持や目の保護といった「将来のための予防」に関するものが39%だった。
そのほかには、「初めてメガネを使用する」や「今日から眼鏡デビュー」など、今までメガネを使用していない人の書き込みも10%に上った。「2本目として購入した」「コンタクトをしているので度なしのメガネを購入」「家とPC用に2本を購入した」といった書き込みもあり、「追加のメガネ需要も開拓している」(ニールセン)。
ニールセンでは、「メガネはもともと視力矯正のように問題解決のために利用されるものだったが、PCメガネは将来のために目の予防を意図するなど購入の動機に新しい要素が生まれた」と指摘。PCメガネのように、何かの用途に限定した商品が、新たな市場の形成につながるかもしれないと分析している。
関連情報
(増田 覚)
2012/7/19 14:47
-ページの先頭へ-