児童のICTスキルは高い、小学校教員の半数以上が感じる~gooリサーチ


 NTTレゾナント株式会社は25日、教育現場におけるインターネット利用などに関する調査の結果を発表した。インターネットアンケートサービス「gooリサーチ」で実施し、全国の小学校の教員206人から回答を得たもの。

 調べ学習を行う手段としては、「本」の91.7%に次いで、「インターネット(検索サイト)」が80.1%と多く挙げられ、「体験学習」の44.2%、「新聞」の31.6%、「テレビ・ビデオ」の18.9%を大きく上回った。調べ学習にインターネット検索が欠かせない手段となってきていることがうかがえるとしている。

 教員自身と児童のICTスキルについては、「それほどギャップを感じない」が43.7%、「ギャップというほどではないが児童のスキルは高いと思う」が24.3%、(児童の方がスキルが高く)「大きなギャップを感じる」が32.0%だった。半数以上の教員が、児童のICTスキルは高いと感じていることがわかった。

 なお、教員自身のICTスキルのレベルとしては、「メールを使いこなせる」が86.9%、「児童からの質問には概ね答えられる」が77.7%、「情報モラルの授業は自ら行える」が62.1%、「授業中のパソコントラブルに対応できる」が61.2%。

 児童のインターネット利用について心配なことが「ある」と回答したのは63.1%、「ない」が17.0%、「どちらともいえない」が19.9%だった。

 児童とインターネットの関係については、危険性を理解していない児童への懸念や、早い段階での情報モラル教育が重要とする意見などが目立ったという。具体的には、「インターネットの便利面や活用の知識は多いが、反面、危険やモラルに関しての知識が不足している」「ネットにおける個人情報の扱いに注意することをしっかり教えておきたい」「家庭の事情や考え方によってスキルも興味も大きく差が出る。モラルについてはしっかり指導すべきであるが、親に対しても教育が必要だと感じる」といった声があった。一方で、「インターネットがすべて、という考えには立たないように、出典を明らかにするように指導している」など、すでに対策を行っているといった内容の回答もあった。


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(永沢 茂)

2012/9/26 11:00