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ニコニコ静画、電子書籍3万2000冊の販売開始、8000冊はレンタルも可

iOSアプリには「ジャンプコミックストア」開設


 株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴは、動画サイト「niconico」の電子書籍配信サービスである「ニコニコ静画(電子書籍)」において24日、コミックやライトノベル、写真集など約3万2000冊の配信を開始したと発表した。うち8000冊以上はレンタル(期限付き配信)機能にも対応しており、気軽に閲覧できるとしている。

「ニコニコ静画(電子書籍)」トップページ

 ニコニコ静画(電子書籍)は、電子書籍の閲覧に加えて、ニコニコ動画と同様にコメントを投稿することでユーザー間で感想などを共有できる点が特徴(コメント投稿・閲覧の可否はタイトルによって異なる)。従来は角川BOOK☆WALKERのタイトルを除き無料コンテンツのみを配信していたが、今回、課金システムを導入して有料コンテンツの配信も開始した。集英社、講談社、小学館、角川グループをはじめとした出版社124社と提携している。

 配信タイトルのリストはCSVファイルでも公開しており、10月17日時点では3万651冊がリストアップされている。主なジャンルの内訳は、少年コミック約7600冊、青年コミック約9600冊、少女コミック約4200冊、女性コミック約3600冊、ライトノベル約2200冊、文芸書約約480冊、実用・新書約250冊、写真集など約2700冊。

 価格は出版社が決定するが、コミックでは1冊500円台前後が中心価格帯のようだ。また、8000冊については、買い切りのほか、期間を区切って閲覧できるレンタル方式でも提供されている。180日間294円の中期間モデル、7日間100円の短期間モデルなどがあり、レンタル価格・期間についても出版社側で設定する。いずれも決済はニコニコポイントで行う。

PCブラウザーでの閲覧画面 (C)バードスタジオ/集英社

 電子書籍の販売開始にあわせて、iOSアプリ「ニコニコ静画(電子書籍)」をバージョン2.0.1にアップデートし、アプリ内課金へ対応した。同アプリでは、App Storeで購入する「ニコ書券」を使い、アプリ内課金で各タイトルを購入する仕組み。ニコ書券は500pt/1000pt/2000pt/3000pt/5200pt/8500ptの6種類があり、1pt=1円となる。また、ユーザーインターフェイスも刷新したほか、アプリ内に公式ストア第1弾として集英社の「ジャンプコミックストア」がオープンした。アプリ内課金を採用した電子書籍アプリとしては、最多コミック数を誇るという。

 なお、24日にはちょうど、Amazon.co.jpが電子書籍リーダー「Kindle」の日本市場での販売開始を発表。25日からは日本向けの「Kindleストア」もオープンする。ドワンゴではAmazonが日本の電子書籍市場に本格的に参入することについて、「競合とは考えておらず、相乗効果が生まれることで日本の電子書籍市場が拡大するのを期待している」とコメント。また、ユーザーがコメントを投稿・閲覧できる機能や、コミックをより充実させている点などはニコニコ静画(電子書籍)ならではだとし、「今後もユーザーに喜んでいただけるコンテンツを増やしていく」とした。


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(永沢 茂)

2012/10/24 19:43