ソニー、無線LAN対応でアプリを追加できる小型一眼「NEX-5R」「NEX-6」


 ソニー株式会社は、レンズ交換式一眼カメラの新製品「NEX-5R」を11月16日に発売する。1610万画素、ISO25600対応のAPS-Cセンサー、高速ピント合わせを実現するという「ファストハイブリッドAF」を新たに搭載。無線LANにも対応し、カメラにアプリをインストールして機能追加できる。

左からNEX-5Rのブラック、シルバー、ホワイト

 市場想定価格はダブルズームレンズキット「NEX-5RY」が12万円前後、パワーズームレンズキット「NEX-5RL」が9万5000円前後(ともにカラーはシルバー/ブラック/ホワイトの3色)、NEX-5ボディ単体「NEX-5R」は8万円前後(カラーはブラックのみ)。本体サイズは110.8×58.8×38.9mm、重さは218g(ボディのみ)。

 APS-Cセンサーは高感度撮影時のノイズを抑えるため暗所に強いほか、階調表現の豊かさやぼけ味の美しさが特徴という。ファストハイブリッドAFは「位相差AF」と「コントラストAF」を組み合わせることにより、高速ピント合わせを実現。10コマ/秒のAF追随高速連写により、常にピントを合わせ続けられるとしている。

 無線LAN機能は、ソニーのデジタル一眼レフカメラ「α」シリーズで初めて搭載。撮影した写真をネット経由でPCに保存したり、テレビの大画面で閲覧することが可能。また、用途に応じて、「PlayMemories Camera Apps」からカメラの機能を増やせるアプリをダウンロードできる。無料アプリのほか、500~1000円の有料アプリもある。

 無料アプリとしては、水彩画調やイラスト調などのエフェクトを適用する「ピクチャーエフェクト+」、無線LAN経由で「PlayMemories Online」やFacebookにカメラから写真をアップロードする「ダイレクトアップロード」、スマートフォンでカメラを遠隔操作する「スマートリモコン」などを11月中旬に公開する。

 有料アプリとしては、シャッタースピードブラケットや絞りブラケット、フォーカスブラケットが利用できる「ブラケットPro」を12月に配信する予定。また、時期は未定だが、微速度動画が撮影できる「タイムラプス」、「シネマフォト」なども配信する。

 アプリをダウンロードするには、PCサイトより「Sony Entertainment Network(SEN)」アカウントを取得する必要がある。アプリは90MB容量の内蔵メモリにインストールされ、外部メモリには保存できない。ソニーによれば、アプリの容量は2~4MB程度なため、すべてのアプリをインストールしても内蔵メモリの残量は余裕があるとしている。

 ソニーは「NEX-5R」に露出モードダイヤルとコントロールダイヤル、有機ELファインダー「XGA OLED Tru-Finder」、内蔵フラッシュを搭載した上位版「NEX-6」も11月16日に発売する。市場想定価格はダブルズームレンズキット「NEX-6Y」が13万5000円前後、パワーズームレンズキット「NEX-6L」が11万円前後、ボディ単体「NEX-6」が9万5000円前後(カラーはいずれもブラックのみ)。サイズは119.9×66.9×42.6mm、重さは287g。

NEX-6の内蔵フラッシュを上げたところNEX-6のモードダイヤルNEX-6の有機ELファインダー

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(増田 覚)

2012/10/30 13:00