頓智ドット「tab」iPhone版、“欲しかった”を思い出せるプッシュ機能


 頓智ドット株式会社は31日、ネット上や外出先で発見した興味や関心を行動に結び付けるサービス「tab」のiPhoneアプリをリニューアルした。従来の機能は外出先での投稿や閲覧が中心だったが、tabに登録した場所が近くにある時に通知する機能などを盛り込んだ。リニューアルに伴い、アプリの名称は「tab light」から「tab」に変更した。

今回のリニューアルの狙い

 tabはウェブ上や外出先で気になった場所やモノをお気に入りに登録できるサービス。登録したコンテンツは「差し入れで欲しい絶品スイーツ」や「渋谷周辺のランチスポット」など、雑誌の特集を作るように特定のテーマでまとめられる。従来のiPhoneアプリはコンテンツの投稿と閲覧に特化していたが、リニューアルでは以下の3点を追加した。

1)お知らせ機能の追加
 iPhoneアプリを起動していない状態でも、周囲に自分のtabに入れておいたアイテムがあるとプッシュ通知される。これにより、自分がこれから“行ってみたい場所”や“欲しいもの”を、近くに来たら思い出せるようになる。時間帯や曜日別で通知のオン・オフを設定可能。仕事で外出している18時まではオフ、18時以降はオンにするといった使い方ができる。

 なお、この機能は常時GPSを利用して位置情報を取得するのではなく、接続する基地局が変わった時点でのみバックグラウンドでGPSを利用しているため、省電力を意識した設計になっているという。

アラート通知通知設定画面アイテム投稿時設定

2)現在地以外の情報が閲覧可能に
 現在地にひも付いた情報だけでなく、フォロー/新着/人気のカテゴリーと、5エリア(渋谷/銀座/新宿/六本木/池袋)のいずれか、またはすべてのエリアを組み合わせて情報を閲覧できるようになった。現在地にとらわれずにtab内の13万店以上ある情報をすべて閲覧できるので、自宅やオフィス、電車内などでも雑誌を眺めるようにtabで情報を探せるという。

3)ユーザーそれぞれの「アイテムのまとめ方」を楽しめる
 「みんなのtab」画面では、これまでのアイテム(個別の情報)ごとの表示から、tab(アイテムのまとまりでテーマが設定されているもの)ごとの表示に変更した。ユーザーは好きなテーマを設定して情報をまとめられるため、興味あるものを見つけやすくなり、「まとめ方」の切り口次第でこれまで以上に興味を掻き立てられる。このほか、iPhone 5にもデザイン対応をし、フルサイズ画面で表示されるようになった。これにあわせて、ウェブ版もtabごとの表示に変更した。

リニューアル前のウェブ版(上)とリニューアル後のウェブ版(下)

 頓智ドットではiPhoneアプリのリニューアルにあわせて、「iPad mini」や2000円の商品券などが当たる「お出かけ力向上キャンペーン」を実施する。参加方法は、10月31日から11月13日までに10アイテムを自分のtabに入れると自動的にエントリーされる。


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(増田 覚)

2012/10/31 12:35