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トレンドマイクロ法人製品でMS公式サイト誤検知、Windows Update遮断も

 トレンドマイクロは25日、企業向けのウェブフィルタリングソフト「InterScan Webmanager」(以下、ISWM)において、マイクロソフトの公式サイト「microsoft.com」へのアクセスを誤って遮断していたことを明らかにした。Windows Updateの接続先も同様に規制されて、アップデートに失敗したユーザーがいた可能性もあるとしている。

 ISWMは、URLデータベースを用いて業務に不必要と思われるサイトなどへのアクセスをブロックするソフト。「日本人が作る日本語環境のURLフィルタ」をうたっており、導入する企業は「不法」「アダルト」「ギャンブル」「職探し」などのカテゴリーの中から、アクセスを遮断するカテゴリーを指定できる仕組み。

 トレンドマイクロでは今回、ISWM6.5の「[セキュリティ・プロキシ]-[不正コード配布]」およびISWM8.0の「[セキュリティ]-[マルウェア]」カテゴリーにおいて、microsoft.comを不正なサイトとして誤ってURLデータベースに登録。その結果、同サイトに接続するとブロック画面が表示され、接続できなかった。

 トレンドマイクロによれば、誤登録はURLデータベース「2012122503」以降で修正したという。製品に修正済みのURLデータベースを反映するには、管理コンソールの「[システム管理]-[ダウンロード設定]」よりデータベースをダウンロードした後、再び接続を行う必要がある。

【追記 18:42】
 トレンドマイクロによれば、ウェブサイトをフィルタリングするにあたってISWMは、ネットスター株式会社が用意するデータベースを直接参照する仕様となっており、今回はこのデータベースに誤りがあったという。具体的な再発防止策は未定というが、今後、ネットスターと共同で策定していくとしている。

【お詫びと訂正 18:42】
記事初出時、日本マイクロソフトの公式サイト「microsoft.com」を遮断していたと記載していましたが、正しくはマイクロソフトの公式サイトです。お詫びして訂正いたします。

(増田 覚)