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LINE、スポンサー企業の商品購入者だけが使える限定スタンプを提供へ
(2013/2/14 20:05)
NHN Japan株式会社は14日、同社が運営する無料通話・メールアプリ「LINE」において、スポンサー企業の商品を購入したユーザーだけがダウンロードできるスタンプを今春から試験提供する。「LINEマストバイ」という名称の企業向け広告サービスで、7月の正式提供を目指す。価格は未定。
ユーザーは対象商品購入後、QRコード経由で専用サイトにアクセスし、スポンサー企業が配信するスタンプをダウンロードできる。ユーザーがLINEマストバイで入手したスタンプを友だちに拡散することで、スポンサー企業は商品の口コミ効果が見込め、売上増も期待できるという。
NHN Japanでは同日、ユーザーが作成したアバターや部屋を装飾してコミュニケーションを楽しめるサービス「LINE Play」と連携した広告サービスも発表。企業の商品ブランドで部屋を装飾したり、インテリアに企業ロゴを挿入できるようにする。今春に試験提供し、6月より本格展開する予定。「自然に商品を認知してもらえるのが特長」(NHN Japan執行役員の田端信太郎氏)。
さらに、LINE公式のカメラアプリ「LINE camera」でスポンサー企業が作成したスタンプやフレームを利用できる広告サービスもて提供する。
LINEの広告サービスとしては、企業やブランドがオリジナルスタンプを作成し、ユーザーに無償提供する「スポンサードスタンプ」や、LINEで「友だち登録」したユーザーに対してメッセージやクーポンを配信できる「公式アカウント」とその廉価版である「LINE@」などを展開している。今春から新たな広告サービスを投入し、LINEの収益化を加速する。
今後は、すでにグッズやコミック、アニメに展開しているスタンプの人気キャラクターを使った企業コラボも視野に入れている。田端氏は「キャンペーンとタイアップしたグッズを配布したり、テレビCMにキャラクターが登場するなど、これまでのソーシャルメディアにはなかった展開をしていきたい」と意気込みを語る。
「LINEは1億ユーザーを突破したが、3〜5億ユーザーを狙っていく。偶然にも、消費財のメーカーが進出しようとしているASEANや南米などの新興国と、LINEが盛り上がっている地域はかなり重なっている。日本でのマーケティング成功事例を活用することで、LINEが企業の新興国進出のインフラになれば。」