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Mozilla、「Firefox OS」展開でKDDIを含む世界17社と提携

1月に発表したFirefox OSの開発者向けプレビュー機「Keon」モデル

 Mozillaは24日、スペインのバルセロナで開催されるMobile World Congressに先立ち、開発中のモバイルOS「Firefox OS」についての発表を行った。

 Firefox OSは、Mozillaが開発を進めているウェブ標準技術をベースとしたモバイル向けのOS。Mozillaでは、日本のKDDIを含む世界17社の通信事業者とFirefox OSで提携したことを発表した。

 Firefox OS端末が初めて提供されるのは、ブラジル、コロンビア、ハンガリー、メキシコ、モンテネグロ、ポーランド、セルビア、スペイン、ベネズエラの各国で、それ以外の市場についても間もなく発表される予定だとした。

 端末については、Alcatel(TCL)、LG、ZTEの各社と協力して最初の製品の開発を進めており、2013年後半にはHuaweiもこれに続くと説明。これらの製品はすべて、Qualcomm Snapdragonモバイルプロセッサーを搭載する。

 Mozillaでは、Firefox OS向けのマーケット「Firefox Marketplace」も発表。Firefox Marketplaceでは、すべてのウェブ開発者がHTML5アプリを簡単に作成して配布できるため、ユーザーは一部の地域や特殊な分野、新たに出現しつつあるトピックなど、分野を問わず必要なアプリを見つけることができると説明。AccuWeather、Airbnb、Box、Cut the Rope、Disney Mobile Games、EA games、Facebook、Nokia HERE、MTV Brasil、Pulse News、 SoundCloud、SporTV、Terra、Time Out、Twitterなど人気の高いアプリの他、ユーザー個人に合わせたアプリや地域に関連するアプリを提供していくという。

(三柳 英樹)