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「NAVERまとめ」に月間1300万人が訪問、増加数でFacebook上回る
(2013/2/25 12:40)
ニールセン株式会社は25日、2012年12月のインターネット視聴率データを公表した。それによれば、特定のテーマに沿ったリンクや画像、動画などを集約して“まとめ記事”を作成できるサービス「NAVERまとめ」の月間訪問者数が1335万人に達したという。リーチ率は22%と、PCでインターネットを利用する5人に1人が閲覧していた。調査は家庭および職場のPCからのアクセスをまとめたもの。
2011年12月にNAVERまとめを訪問した人は593万人で、1年後の2012年12月には741万人増え、前年同月比で2.3倍と急増したことになる。2011年12月から2012年12月にかけての訪問者数の増加幅ではFacebookの436万人を上回り、2012年に最も訪問者数を伸ばしたサイトとなったという。2012年12月における訪問者数でも、Twitterの1278万人を上回った。
NAVERまとめ内の人気まとめ記事の傾向としては、「特定の人気記事が存在するというよりも、非常に広く分散した形で多くの記事が閲覧されている」とニールセンは指摘。2012年12月に最もアクセス数が多かったまとめ記事でも、全体のページビューの1.08%にとどまっていたという。
検索経由の訪問が7割近く
NAVERまとめを訪問する直前に閲覧していたドメインでは「yahoo.co.jp」が46%、「google.co.jp」が28%と上位2ドメインで7割を超え、検索からNAVERまとめに訪れる人が大半を占めていることがわかった。なお、「yahoo.co.jp」ドメインで閲覧される99%は「search.yahoo.co.jp」となっている。
NAVERまとめを見た直後に閲覧したドメインでは、ブログやSNS、動画サイトなどさまざまなサイトがあった。この結果についてニールセンは、「検索により各まとめ記事に直接訪問し、その後、必要に応じて、まとめ記事からリンクされている外部のサイトに流出している様子がわかる」と見ている。
年代別の利用率(カバレッジ)では、13〜15歳が27%、20〜24歳が24%、25〜29歳が25%、30〜34歳が29%、35〜39歳が27%、40〜44歳が26%、45〜49歳が27%と、20〜40代および13〜15歳で高かった。
インセンティブと外部サイト連携で「まとめ記事の質と量」が充実
ニールセンでシニアアナリストを務める西村友博氏は、NAVERまとめの訪問者が増加した理由について、クオリティの高いまとめ記事を作成するユーザーに対して、より充実した収益還元がされるインセンティブシステムが段階的に導入されてきたことを挙げる。画像やニュース提供サイトとの連携を強化するなど、作成者を支援する取り組みもまとめ記事の質と量を充実させ、訪問者数の堅調な増加につながったと指摘している。
また、「NAVERまとめはさまざまな話題をひとつのページにまとめられるという性質上、ソーシャルメディアとの相性が非常に良いサービス」と考えられるというが、今回の分析結果で最も注目したいのは、「訪問経路として検索経由の割合が非常に高いという点」と分析している。
「NAVERまとめの『テーマ毎に編集された情報』が情報検索者に支持されている結果と言える。NAVERまとめは編集機能や独自のインセンティブシステムの充実で編集者を後方支援することに注力し、編集、つまり情報のデザインを個人に一任することにより、品質を保ちながら従来のメディアでは難しかった幅広いテーマに関する情報の集約を実現している。閲覧されているコンテンツが非常に分散していることからも、このサービスがすでに情報検索者の幅広い興味関心の受け皿として機能している様子がうかがえる。」