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ソニー、Wi-Fi版の「Xperia Tablet Z」

 ソニーは、10.1インチディスプレイ搭載のAndroidタブレット「Xperia Tablet Z」を4月13日に発売する。ブラックとホワイトの2色が用意される。店頭価格は6万円程度になる見込み。

 「Xperia Tablet Z」は、6.9mmという薄型ボディに、10.1インチ(1920×1200ドット)ディスプレイや防水・防塵(IP55/IP57)仕様を詰め込んだソニー製のAndroidタブレット。NTTドコモのタブレットとして発表された「Xperia Tablet Z SO-03E」と同等ながら、こちらはモバイル通信には非対応のWi-Fi版となる。

ブラック
ホワイト

 ソニーモバイルのスマートフォン「Xperia Z」と同じく、薄型かつフラットな形状で、オムニ(全方位)バランスデザインと呼ばれている。側面は、ドコモ版と違い、光沢のある質感に仕上げられている。アルミを用いた電源キー、軽量強化グラスファイバーの背面などはドコモ版と同等。10.1インチディスプレイの操作では、より滑らかに操作できる仕組みを導入している。これは、Androidのメニュー操作や、プリセットのゲームアプリなどで利用できるもので、操作中の指の動きを予測するアルゴリズムを新たに開発、「Xperia Tablet Z」に取り入れられたものという。これはスマートフォンの「Xperia Z」にはない機能とのこと。

 クレードル(卓上ホルダ)については、ドコモ版では同梱され、Wi-Fi版では別売りになる一方、Wi-Fi版向けクレードルは角度を変更できるギミックが取り入れられる。

 画像処理エンジン「モバイルブラビアエンジン2」を搭載し、動画などシーンにあわせた画質に最適化して表示する。たとえば色鮮やかな部分はよりビビッドにして、記憶の中にある色合いにマッチする形に調整する一方、人の肌の色合いはナチュラルな色で再現するという。

 裏面照射センサー「Exmor R for mobile」による800万画素アウトカメラおよび200万画素インカメラを装備する。カメラの操作メニューは、モードレスUIと呼ばれ、静止画撮影ボタンと動画撮影ボタンが並ぶ。撮影時に位置情報を付加できるほか、過去のソニー製タブレットとの違いとして、アルバムアプリで新たに撮影後の写真へ位置情報を付加できるようになった。

 NFC対応で、同じくNFC対応機器とのペアリングなどが可能。たとえば「Xperia Z」で見ていたWebサイトのURLを、AndroidのNFC対応データ転送機能「Android Beam」によって「Xperia Tablet Z」へ転送できる。「Xperia Tablet Z」で音楽を聴いていても、NFC対応のBluetoothスピーカーにかざすと、スピーカーから音が聞こえるようになる。

 microUSBポート搭載で、データ転送規格の「MHL」をサポート。テレビのHDMI端子に接続すると、テレビ上に専用のメニュー「TV launcher」が表示され、操作しやすくなっている。このほか、テレビ関連では、テレビ番組の詳細情報や関連情報、ツイートを検索したり、番組表検索などが可能な「TV Side View」も利用できる。DTCP-IP対応で、「おでかけ転送」も利用できる。

別売りのカバー

 1.5GHz駆動のクアッドコアプロセッサ「APQ8064」、32GBのストレージ、2GBのメモリを搭載する。大きさは約172×266×6.9mm、重さは計測中。ソニー製のアクセサリーとして3色のカラーバリエーションとなるカバーも用意される。このカバーは、ディスプレイ側も覆う形で、磁石を使った仕組みによって、カバーを開けるとディスプレイが点灯するようになっている。

クレードル
角度を変更できる

【お詫びと訂正 20:20】
 記事初出時、プロセッサ「APQ8064」について「デュアルコア」と記述しておりましたが、正しくは「クアッドコア」です。お詫びして訂正いたします。

(関口 聖)