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Google ChromeやFirefoxが毎日新聞などを「不正サイト」としてブロック

 Google ChromeやFirefoxで、一部のサイトが「不正サイト」としてアクセスできなくなる現象が発生している。

 5日14時現在では、毎日新聞社(mainichi.jp)やマイナビニュース(news.mynavi.jp)にGoogle ChromeとFirefoxでアクセスすると、「ウェブサイトの不正なソフトウェアを事前に検出しました」という警告が表示される。

Google Chromeでmainichi.jpにアクセスした際の画面
mainichi.jpの診断ページ。ブロックされた理由はわからない

 Googleでは、サイトのクロール結果からマルウェアを配布しているサイトの情報を「Safe Browsing API」という仕組みで提供しており、Google ChromeやFirefoxではこの仕組みを不正サイトなどへのアクセスブロック機能として利用している。

 Safe Browsing APIの仕組みでは、サイトをブロックした理由を説明するページを用意している。ただし、今回ブロックされた毎日新聞社やマイナビニュースの診断内容を見ると、「現在のところ、このサイトは疑わしくないと認識されています」と表示され、過去90日以内に不正なソフトウェアをホストしていた履歴などもないとしているなど、なぜブロックされたのかわからない状況となっている。

 マイナビに確認したところ、現時点では原因究明中だが、調査した範囲では悪意のあるソフトウェアをホストしていた形跡などは無いということで、Googleにも調査を依頼しているという。

 Safe Browsing APIの仕組みでは、2月4日にもスポニチアネックスやピクシブ百科事典、niconico(ニコニコ動画)の一部コンテンツなどがブロックされる状況が発生している。

【追記 19:05】
 毎日新聞社とマイナビニュースでは、5日午後6時時点での情報として、表示がブロックされていた件については原因を究明中だが、順次復旧中だとしている。編集部の環境でも、Google ChromeおよびFirefoxで両サイトが閲覧できることを確認した。

(三柳 英樹)