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日本語ワンクリ詐欺アプリがGoogle Playで猛威、今年に入って700種類以上

 株式会社シマンテックは17日、日本語のワンクリック詐欺が「Google Play」で猛威を振るっているとして注意喚起した。1月末から700個以上のアプリが公開され、日々新しいアプリが追加されているという。「詐欺アプリがGoogle Playから削除されると、詐欺師たちは別のアカウントでさらにアプリを公開するため、対応はイタチごっこになっている」。

開発者と開発されたアプリの合計

 詐欺アプリの大半は公開当日に削除されるが、週末に公開されたアプリの中には、削除される前にダウンロード数が3桁に到達するものもあった。こうした詐欺アプリは、アダルト動画に興味を持つユーザーを欺いて、有料サービスに登録させるためのサイトに誘い込むのが特徴だとしている。

 最近では新たな手口として、ワンクリック詐欺アプリでGoogleアカウントや電話番号、国際移動体装置識別番号(IMEI)、Android IDなどの個人情報を盗み出すアプリをダウンロードさせるサイトが表示される事例を確認したという。シマンテックによれば、個人情報がどのように悪用されているかは確認できていないというが、被害者のもとに詐欺師から何らかの形で連絡が来るのではないかと推測している。

 「この手口で気になるのは、詐欺師たちがアプリページの説明にランダムなキーワードを列挙していること。詐欺師たちの狙いは、アプリを探しているユーザーが詐欺アプリを偶然見つけて、アダルト風のアイコンに目を引かれてしまうこと。アプリのタイトルも、たいていはアダルト風のものだが、中にはランダムな名前のアプリもある。」

新たに見つかった悪質なアプリのページ

(増田 覚)