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「お泊まり女子会」「LCC」が定着? Googleの旅行検索ランキング

 グーグル株式会社(Google)は、旅行関連分野での検索キーワードランキング2013年上半期版を発表した。全体ランキングの1位は「ANA」で、前年同期と同じ。今期ならではの傾向として、「お泊まり女子会」「LCC」の台頭を指摘している。

 ランキングは2013年1月~6月15日の検索結果をもとに集計された。Googlaが独自に定めた旅行関連業界のキーワードのみが対象となっており、具体的には「国内/海外ツアー」「航空券」「観光物件」といった用語のほか、地名や施設名などが対象。なお、これらの“旅行系ワード”全体の検索数は前年同期比33%増。検索が行われた端末の内訳はスマートフォンが5割強で、ついにPCからの検索数を上回ったという。

 旅行系ワード全体ランキングは、1位から順に「ANA」「じゃらん」「楽天トラベル」「JAL」「ディズニーランド」。このほか、上位10位までの多くが前年同期に引き続いてランクインしており、定番としての強さが目立った。

 旅行系ワードと一緒に検索された地名を集計する「デスティネーション」別ランキングの国内編は1位から順に「京都」「大阪」「沖縄」「東京」「名古屋」だった。海外編は「韓国」「ハワイ」「グアム」「台湾」「シンガポール」の順番だった。

 今回のランキング発表文の中で、Googleは「お泊まり女子会」に注目している。「旅行形態ランキング」の上位10語には入らなかったものの、2012年5月と2013年5月の比較では関連キーワードの検索回数が年率120%と大幅に伸びた。飲み会・食事会としての「女子会」の認知は2010年前後であり、これに若干遅れるかたちとなったが、近年は、旅行サイトやホテル側が「女子会プラン」を明示する例も増えたという。

 また、旅行関連キーワードの検索は、長期休暇の取りやすい7~8月に増えるケースが多いが、「お泊まり女子会」関連ワードは11月に多くなる傾向も出ている。

 前年と比較して検索回数が増えた「急上昇ワード」についてのランキングでは「箱根湯寮」「目黒天空庭園」「東京駅 kitte」が上位3位を占めた。一方、9位には「ジェットスター」、10位に「エアアジア」が登場。これらLCC関連検索の伸び率は前年に引き続き高いとしている。

(森田 秀一)