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Gmail、フルスクリーンのメール作成画面をオプションで利用可能に

 米Googleは米国時間19日、Gmailのメール作成画面で、ほぼフルスクリーンのメール作成ウィンドウを利用できるオプションを追加した。Googleは「数日以内に」全Gmailユーザーが利用できるようになる見通しだと説明している。

 従来通り、右下に表示される小さなメール作成ウィンドウを利用し続けることもできる。Googleが、多くのユーザーから寄せられた不満に対処した形だ。

 新しいメール作成ウィンドウは、ほぼフルスクリーンをメール作成ウィンドウに割り当て、それ以外の部分をグレーアウト表示する。「その他のオプション」メニューから、このフルスクリーンをデフォルトに設定することも可能だ。また、Shiftキーを押しながら作成ウィンドウ右上の矢印アイコンをクリックし、メール作成ウィンドウのみをポップアウトさせることもできる。

 Gmailでは、2012年10月に現在利用されているメール作成画面を導入した。このデザインには過去のメールや受信箱の状態を眺めながらメールを作成できるメリットがあるとされ、その時点でユーザーの要望に応えていた。しかし、2013年3月にこのデザインがデフォルトとして採用されると、今度は多くのユーザーから不満の声も上がり始めた。

 今回の新デザインについてGmailチームは、「Gmailの新しいメール作成画面が3月に誰にでも利用できるようになった後、多くのユーザーから追加してもらいたい機能のリクエストが届いた。ユーザーのフィードバックに注意深く耳を傾けた結果として、今回新しいメール作成画面でフルスクリーンオプションを提供することになった」とコメント。新デザイン導入の理由を説明した。

 なお、この新デザインに関しても、賛同の声がある一方で不満の声もあり、毎日使用するツールをデザインすることの難しさが浮き彫りになっている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)