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Google Chrome、“NPAPI”プラグインのサポートを段階的に廃止

 米Googleは23日、ウェブブラウザー「Google Chrome」において、NPAPI(Netscape Plug-in API)プラグインのサポートを、今後段階的に廃止していく方針を明らかにした。

 Googleでは、NPAPIは古くから用いられてきたプラグインのアーキテクチャーだが、現在では古いアーキテクチャーとなってしまったため、ハングアップやクラッシュ、セキュリティ問題、コードの複雑さの主な原因になっていると指摘している。

 代表的なプラグインであるFlash Playerは、すでに新しいアーキテクチャーであるPPAPIに移行しており、統計情報によると5%以上のユーザーが使用しているNPAPIプラグインは、Silverlight(15%)、Unity(9.1%)、Google Earth(9.1%)、Java(8.9%)、Google Talk(8.7%)、Facebook Video(6.0%)の6種類しかないという。

 こうしたことから、Google ChromeではNPAPIのサポートを段階的に廃止していくと説明。2014年1月には、Google Chrome安定版でNPAPIプラグインのブロックを開始し、上記6つのプラグインのうちJavaを除く5つのプラグインについては引き続き利用可能とする(Javaはセキュリティ上の理由ですでにブロックされている)。

 その後のスケジュールは、使用状況やユーザーからのフィードバックによるものの、2014年末にはNPAPIプラグインのサポートを完全に終了したいとしている。

 また、ChromeウェブストアでのNPAPIプラグインの登録受付は終了している。2014年5月までは既存プラグインのアップデートを行えるが、その後は検索結果やカテゴリーページに掲載されなくなり、2014年9月にはストアでのNPAPIプラグインの公開が終了するとしている。

(三柳 英樹)