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「さくらのクラウド」、1時間9円からの時間課金をスタート
設備を完全分離した第2ゾーンも提供開始、冗長システムの構築が可能に
(2013/9/27 10:00)
さくらインターネット株式会社は9月27日、クラウドサービス「さくらのクラウド」で、1時間あたり9円からの時間課金を導入すると発表した。10月1日より提供を開始する。また、10月8日に設備を完全に分離した第2ゾーンも提供開始。顧客側で冗長システムの構築が可能になる。
「さくらのクラウド」では、従来20日未満の利用の場合は日割料金、20日以上の利用で月額料金が適用される料金体系を採用していた。
時間課金導入後は10時間未満の場合に時間割料金が適用される。これにより、従来は1時間の利用でも日割料金のため1日分の料金となっていたところ、1時間単位での時間課金となるため、最大で約90%安くなるという。また、時間課金導入後も従来の日割金額が24時間内の上限料金となり、一般的な完全従量制に比べて割安で利用できる。
「さくらのクラウド」は、1コア1GBから最大12コア128GBまで、CPUとメモリー容量を自由に組み合わせて利用できる。時間割課金は全サーバープランで利用可能で、1コア1GBプランで1時間9円、12コア128GBプランで1時間あたり474 円で利用できる。
新料金適用後は、たとえば1コア1GB プランの場合、10時間までの利用の場合は1時間あたり9円の時間課金が適用され、11時間以上24時間までは1日95円の日割料金が適用される。翌日以降も10時間までは時間割、11時間以降は日割となり、通算で20日利用した時点で月額料金1900円が適用される。
また、10月8日には、現在提供中の第1ゾーンとは設備、システムを完全に分離した第2ゾーンを提供開始する。万一障害が発生した場合にも、第1ゾーンと第2ゾーンはお互いに影響が波及しないため、それぞれのゾーンの仮想マシンを併用することで、顧客が冗長システムを構築することが可能となる。
時間割料金の適用と合わせて、トライアルやシステム構成を変えての動作検証など、さまざまな用途に合わせてより柔軟なシステム構成が適用可能になる。