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NEC、ISP子会社「BIGLOBE」を売却・近く入札実施との報道

BIGLOBEのロゴ

 日本電気株式会社(NEC)が、ISP子会社のNECビッグローブ株式会社(BIGLOBE)を売却する方針を固めたとの一部報道があった。ロイターの10日付記事などで報じているもので、関係者の話などとして、売却先を決めるための入札を近く実施することなどを伝えている。

 NECでは、「今の時点では一切何も決定していない」(コーポレートコミュニケーション部)とコメントしている。同社は、BIGLOBEの発行済み株式の78%を保有している。

 NECは、1986年4月にパソコン通信・データ通信サービス「PC-VAN」、1995年2月にインターネット接続サービス「mesh」、1995年6月にコンテンツ販売サービス「CYBER PLAZA」をそれぞれ開始。これらを統合するかたちで、1996年7月に総合インターネットサービスのBIGLOBEが誕生した。その後、2006年7月にNECビッグローブとして分社化。約600人の従業員を抱える。

 NECビッグローブの2012年度の売上高は841億円で、その8割をISP事業が占めている。そのほかの事業は、コンシューマー向けアプリ/ポータルサービスが1割、企業向けクラウドサービスが1割。

 2013年6月末時点のブロードバンド接続サービス利用者数は302万人で、ほとんどがFTTHサービスの会員。

(永沢 茂)