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ドワンゴ×NTTのコラボ第1弾、「全天周配信」「視聴品質最適化」技術を発表

 日本電信電話株式会社(NTT)と株式会社ドワンゴは4日、2013年7月に開始した業務提携の取り組みとして、ライブ会場の360度映像をヘッドマウントディスプレイ(HMD)に配信する「全天周映像向けインタラクティブ配信技術」と、通信環境に応じて配信レートを過去の状況から予測する「視聴品質最適化技術」を開発したと発表した。

ライブ会場の全天周映像をHMDに配信

 NTTとドワンゴは、2013年7月に業務資本提携を締結。提携は、動画配信サービス「niconico(ニコニコ動画・ニコニコ生放送)」のサービス品質向上や、NTTの研究所が持つメディア技術やネットワークアーキテクチャ技術の確立を図ることなどが目的で、今回、両社の提携による開発成果の第一弾として、2つの技術を発表した。

 「全天周映像向けインタラクティブ配信技術」は、ライブ会場(ニコファーレ)に設置した360度全天周カメラの映像から、視聴者がHMDを通して好きな方向を自由に見渡すことのできる新しい視聴サービスを実現する。

 見ている方向の映像を高品質に選択配信する技術を使い、視聴者がどの方向を向いても高品質な映像が視界を覆うため、あたかもその場にいるかのような臨場感あふれる映像を体験することが可能になる。視聴している方向の映像だけを選択的に高画質配信することで、限られた帯域下でも高品質な映像配信を実現できるという。

全天周映像向けインタラクティブ配信技術のイメージ図

 「視聴品質最適化技術」は、ネットワーク混雑時でも視聴者の体感品質を最善にする配信レートなどを、過去の状況から予測する技術。NTTでは、ネットワークの状態とサービス利用者のQoE(体感品質)との関係を解明し、視聴者が実際に感じる映像の満足度を客観的な数値として推定・最適化可能な「視聴品質最適化技術」を確立。これにより、サービス利用者の環境やネットワークの混雑状況に応じて、最適な配信レートなどをレコメンドする品質APIのプロトタイプを開発した。

 ドワンゴではこのAPIに接続することで、niconicoにおける体感品質の最適化を可能とするアプリを開発。今後、niconicoにおいて実証実験を通じて効果検証を進める。APIは、外出先や自宅などの様々な通信環境に応じて、映像再生が途中停止しない最大配信レートなどのレコメンドが可能で、端末特性に応じてサービス利用者の体感品質を最適化するパラメータなどのレコメンドも行えるという。

視聴品質最適化技術のイメージ図

 NTTでは今回の成果を、2月13日〜14日にNTT武蔵野研究開発センタで開催するイベント「R&Dフォーラム2014」で展示する。また、「NTT R&Dチャンネル」を「ニコニコチャンネル」内に開設し、R&Dフォーラム開催前日の2月12日に「NTTR&Dフォーラム2014 夜まで『Co-Innovation』直前生放送」と題した番組をニコニコ生放送で配信する。

(三柳 英樹)