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「PATi・PATi」「WHAT's IN?」のエムオン、電子出版レーベルを立ち上げ

 株式会社エムオン・エンタテインメントは26日、電子書籍事業に本格参入すると発表した。株式会社ブックリスタと共同で、電子出版ブランド「otoCoto(オトコト)」を立ち上げるなど、電子書籍をベースとした新規事業を展開。2014年度に150点の刊行を目指す。

「otoCoto」公式サイト

 エムオン・エンタテインメントは、ソニーミュージックグループの出版・放送メディア事業会社。2012年4月に株式会社ソニー・マガジンズが株式会社ミュージック・オン・ティーヴィに合併し、現社名に変更した。「PATi・PATi」「WHAT's IN?」などを手がけている。

 ブックリスタとの協業では、エムオンの出版物の電子化を推進。今後刊行する書籍・雑誌は積極的に紙版・電子版を並行して発売するほか、過去の出版物についても電子書籍化する。

 また、初めから電子書籍で提供する“デジタルファースト”のタイトルも制作する。一部タイトルでは、映像・音楽を電子書籍内に埋め込む方法も取り入れる予定。

 このほか、電子書籍デビューを前提として新人作家を発掘・育成するとしており、従来は発表機会が少なかったジャンルの作品をコンテストで広く募集する。

 電子出版ブランドの「otoCoto」は、コンテンツを表す「C」を中心に、「oto(音)」をシンメトリーに並べたもの。音楽を中心とした電子書籍「OtoBon(オトボン)」、ライフスタイル/カルチャー系が中心の「CotoBon(コトボン)」の2つのレーベルで展開。ブックリスタがプラットフォームを提供するソニーの電子書籍ストア「Reader Store」やKDDIの「ブックパス」などで販売していく。

(永沢 茂)