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シンプルな文面のフィッシングメール、楽天銀行バージョンも登場、注意を

 「ゆうちょ銀行」をかたるフィッシングメールが出回っているとして、フィッシング対策協議会が先週20日に緊急情報を出したが、そのバリエーションと言えそうなフィッシングメールも出回っており、他の銀行のオンラインサービスユーザーも注意が必要だ。

 27日に確認されたのは「楽天銀行」をかたるバージョン。件名は「【重要】楽天銀行からのご連絡」、本文には「楽天銀行カスタマーセンターでございます。インターネットバンキングの不正送金に伴い、セキュリティーの強化を致します。お客様のメールアドレスを下記サイトより設定してください」とあり、「.com」ドメインの偽ログインサイトへ誘導する。

 この偽サイトには「ログイン画面が新しくなりました」との説明があり、「ユーザーID」「ログインパスワード」「暗証番号」を入力させるようになっていた。

 楽天銀行では、フィッシング対策協議会に連絡。同日17時過ぎまでに、この偽サイトは閉鎖が完了した。

「楽天銀行」をかたるフィッシングメールのシンプルな文面
誘導先となっていた「.com」ドメインの偽ログインサイト

 フィッシング対策協議会によると、このパターンのフィッシングメールは一般からの報告件数は多くないとしている。

 ただし、ゆうちょ銀行、楽天銀行以外の銀行をかたるバージョンも、27日時点で実際に出回っている模様だ。

(永沢 茂)