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米MS、4月から「OneDrive for Business」個別販売~SkyDrive Proから改名

 米Microsoftは、オンラインストレージサービスの上位版「SkyDrive Pro」の名称を「OneDrive for Business」に改め、4月1日から個別販売を開始する。Microsoftがラスベガスで3月3日に開催した「SharePoint Conference 2014」にて発表したものだ。

 これまでSkyDrive Pro(今後はOneDrive for Business)は、Office 365またはSharePoint Onlineなどに加入していなければ利用できなかった。個別販売の開始によって、MicrosoftはGoogle Drive、Dropbox for Business、Boxなどと直接競合することになる。

 OneDrive for Businessは4月1日に販売開始。価格は標準プランで5ドル/1ユーザーで、ストレージ容量は25GB。ただし2014年4月から9月まではキャンペーン価格とし、半額の2.50ドル/1ユーザーとする。これには、追加ストレージ容量の購入、オフライン同期、複数のデバイスやプラットフォームへの対応、企業向け管理者機能なども含まれている。

 OneDrive for Businessはこれまで通り、Office 365サブスクリプション内でも利用可能。その場合、既存ユーザーはOneDrive for Businessへの移行手続きは必要ない。

 また、Office with SAまたはOffice 365 ProPlusの利用顧客に対しては、1.50ドル/1ユーザーの料金で提供する。

 OneDrive for Businessでは機能向上も図られる。ドキュメントフォルダーの上部に、ワンクリックで作業開始できるアイコンを並べた。アイコンとしてはOffice Onlineを利用開始できる新規ドキュメント作成、ファイルアップロード、オフライン利用時のための同期、ファイル共有などだ。また、フォローしているフォルダーを一覧できるビューの追加や、インクリメンタルで高速な検索ボックスでは検索結果から直接ファイル共有も可能となった。

 さらにOneDrive for BusinessのURLは「http://<利用者アカウント>.onedrive.com」となり、覚えやすくなっている。

 Microsoftは今年度中におけるOneDrive for Businessへの機能追加計画も明らかにした。これには、「高度な監査およびレポート機能、保存済みデータの暗号化、データ損失防止(DLP)、拡張性の向上、最大ストレージ容量の増加」を挙げている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)