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違法DL刑事罰化の認知率がアップ、映画館のCM効果?

 オリコン株式会社は6日、違法ダウンロード(DL)刑事罰化に関する意識調査の結果を発表した。10〜40歳代の男女1000名が回答。刑事罰化の認知率は直近1年で大きく向上するも、特定の年代で違法ダウンロード経験者の割合が増えているなどの実態が明らかになった。

 オリコンでは、音楽の違法ダウンロード問題への対処として2010年1月1日に改正著作権法が施行されたことを受け、同年より継続してユーザーアンケート調査を実施しているが、今回発表したのはその5回目。1月31日から2月5日まで、「オリコン・モニターリサーチ」登録者を対象に、インターネット調査として実施した。

違法ダウンロード刑事罰化を知ったきっかけについてのグラフ(オリコン調べ)

 著作権法は2012年6月に再度改正され、違法ダウンロードが刑事罰の対象になると規定された。この事実を認知しているか聞いたところ、「知っていた」の回答率は66.8%だった。2013年調査でも同じ質問をしているが、その際の認知率場は48.5%。この1年で18.3%ポイント上した。

 刑事罰化を知ったきっかけの1位は「映画館のCM」で33.1%。2位が「テレビ番組」31.3%、3位「インターネットウェブサイト」31.0%と続いた。2013年調査では、1位が「インターネットウェブサイト」の44.7%で、「映画館のCM」は4位(17.6%)。この1年で、映画館のCMが大きな成果を挙げた格好となった。

 この1年間で違法ダウンロードをした経験があるかについては「経験なし」が88.2%、「経験あり」が11.8%で、これはほぼ前年並みだった。

 「違法ダウンロード経験あり」と回答した割合を世代別で分析したところ、10代は16.5%、20代が13.2%、30代が10.4%、40代が8.4%だった。10代の割合がトップだが、2011年の33.3%をピークに低減する傾向がある。一方、20〜40代は2013年調査よりも1.5〜6.4ポイント増加していた。

 今後、違法配信をダウンロードするかについては「ダウンロードする」が3.2%、「ダウンロードするが、以前よりは回数や作品数は減ると思う」が3.6%、「ダウンロードしないと思う」が75.3%、「まだわからない」が17.9%だった。

 全体として、違法ダウンロードの利用意向は低減しているが、世代別調査で「わからない」と回答した10代の割合が1年で8.9ポイント増えていることなどを踏まえ、オリコンでは一層の啓発活動が必要であると説明している。

違法ダウンロード経験の有無(世代別)

(森田 秀一)