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日本レコード協会、年間29.3億ファイルが違法ダウンロードされていると推計

 一般社団法人日本レコード協会は6日、音楽違法ダウンロードに関する実態調査の結果を発表した。違法ダウンロードを実際に行ったことがある10〜50歳代の男女1000名からの回答をもとに推計すると、2013年9月調査時点での年間違法ダウンロードファイル数は29.3億ファイルに上るとしている。

違法楽曲ファイル数の変遷(各画像は発表資料より引用)
こちらは違法な動画ファイル数の推移

 日本レコード協会では、違法ダウンロード刑事罰化を柱とした2012年10月の改正著作権法施行を受けて、ウェブアンケート形式の実態調査を継続的に実施している。これまでに2012年9月(改正前)、2013年3月の2回実施されたが、今回2013年9月分の調査結果が発表された。

 この調査では、1万サンプルを対象に予備調査を実施。直近の半年間に違法ダウンロードをした経験があると回答した1000サンプルを抽出し、その上で、違法ダウンロードファイル数推計のための本調査を行った。なお、調査対象期間は半年(6カ月)ごとのため、集計値を2倍することで“年間”の推定違法ダウンロードファイル数として扱っている。

 2012年9月調査での推定年間違法ダウンロードファイル数は44.6億ファイル。この半年後の2013年3月調査では、これが27.3億ファイルに減少しており、2012年10月の違法ダウンロード刑事罰化が一定の効果を上げたと考えられる。しかし、2013年9月調査では29.3億ファイルと、やや増加した。なお、29.3億ファイルの内訳は、楽曲が14億3626万ファイル(前回調査比12.9%増)、動画が14億9252万ファイル(同2.6%増)。

 推計違法ファイル数を、利用端末別に前回調査と比較したところ、携帯電話では減少。一方で、PC、スマートフォン/タブレットについては微増の傾向が出ている。

 違法ファイルを入手するためのアクセス先別集計では、動画サイト経由での利用が前回調査と比較して横ばい、あるいは減少となった。ただし、P2P、その他のサイト、ソフト/アプリを使っての入手は増えている。最も増加率が高かったのは、P2Pでの違法動画ファイル入手で、2013年3月調査では6958万ファイルだったが、2013年9月調査では80.1%増の1億2530万ファイルだった。

 なお、日本レコード協会では、違法アップロードファイルの削除要請体制を強化するため、2013年4月に「著作権保護・促進センター」(CPPC:Copyright Protection and Promotion Center)を設置した。これにより、2012年度(2012年4月〜2013年3月)に33万4274件だった削除要請件数が、センター設置後の2013年4月〜2014年2月には71万5736件へと倍増したことも、あわせて報告された。

違法ファイルの削除要請件数

(森田 秀一)