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米Apple、ヘッドホンと音楽配信の「Beats」を約30億ドルで買収

 米Appleは28日、ヘッドホンなど音楽機器のBeats Electronicsと音楽配信のBeats Musicの2社を買収することで最終的合意に達したと発表した。

 2社の買収金額は合計約30億ドルで、Beatsの共同創業者2人はAppleに移籍する。規制当局の承認の後、買収完了は7月〜9月の予定だ。

 Beats Electronicsは、2008年にラップスターでプロデューサーであるDr.Dre氏とInterscope Geffen A&M Records会長で音楽業界実力者としても知られるJimmy Iovine氏によって設立された。「b」ブランドのヘッドホン、イヤホン、スピーカーは一般消費者にもよく知られている。また、特許技術であるBeats Audioソフトウェアテクノロジーを保有している。

 Beats Musicは、サブスクリプション制の音楽ストリーミング配信サービス。全ジャンルの専門家によるプログラム編成、利用者の状況、時間、好みにパーソナライズされた音楽サービスを提供している。なお、日本国内で聴取することはできない。

 Beatsの「b」ブランド、特にプレミアムヘッドホンのブランドは米国で確立している。レディーガガのようなアーティスト、そのほかにも著名なファッションデザイナー、ストリートアーティスト、スポーツアスリートなどがこぞって「b」ブランドを愛用しており、今や米国ポップカルチャーの重要な部分を占めるとされている。

 Beats買収の理由について、Apple CEOであるTim Cooks氏は「音楽は私たちすべての生活の中であまりにも重要で、我々Appleの心の中でも特別な位置を占め続けている。だからこそ我々は音楽に投資し続けてきた。そしてこの特別なチームとひとつになり、世界で最も革新的な音楽製品・サービスを創り続けたい」」とコメントした。

 また、Appleのインターネットソフトウェアおよびサービス担当シニアバイスプレジデントのEddy Cue氏は、「音楽はAppleのDNAのような重要な部分であり、それが変わることはない。Beatsが加わることで、我々の音楽ラインナップはさらに良くなる。iTunes Radioの無料ストリーミングからBeatsの世界最高レベルのサブスクリプションサービス、そしてもちろん、顧客が何年も愛し続けてきたようにiTunes Storeから音楽を購入することもできる」とコメントした。

 今回の買収により、Beats製品はAppleオンラインストア、Apple小売店、リセラーを通して、より多くの国で販売されることになる。

(青木 大我 taiga@scientist.com)