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米Mozilla、AndroidでFirefox OSアプリ動作を可能に

~Androidでも「ネイティブエクスピリエンス」を提供

 米Mozillaは12日、Android上でFirefox OSアプリを動作できるようにしたと発表した。利用するには、「Firefox for Android 29」以降をAndroidにインストールしておく必要がある。これによって、Firefox OSアプリをAndroid上であたかもAndroidのネイティブアプリであるかのように利用できる。

Android上で動作するFirefox OSアプリのデモ動画

 米MozillaのウェブランタイムとFirefox OSサービス担当プロダクトマネジャーであるVishwanathan Krishnamoorthy氏は「過去数カ月にわたって、我々はOpen Web Appsの『ネイティブエクスピリエンス』を提供することに取り組んできた。これが意味することは、ユーザーとして、ネイティブアプリと同じように、ウェブアプリを管理できるということだ。アプリは、インストール、アップデート、アンインストールでき、アプリドロワーだけでなく、『最近使ったアプリ』にも表示される」と説明した。

 また、「開発者としては、Firefox OSデバイス用に『Open Web App』を開発すれば、そのアプリは1行のコードも変更せずに、既存の『Firefox for Android』ユーザー数百万人にもリーチできるようになった」とアピールした。

 ただし、現実にはFirefox OSアプリはほとんどなきに等しい。Androidネイティブアプリの数を考えれば、今回の発表がすぐに意味を持つことはなさそうだ。その一方で、ほとんどのウェブアプリケーションがChrome OSに集中していることを考えると、実際に動作する代替案の提供を開始したことの意義は大きい。

 Firefox OSデバイスは、主に新興国向けに低価格端末が発表されている。またFirefox OSの掲げるOpen Web Initiativeに賛同する世界の携帯キャリアは22に上り、その中にはスペインのTelefonica、ドイツのDeutsche Telekom、中国のChina Unicom、またKDDIやSingTelなどが含まれている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)