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月額500円から利用できるIaaS「GMOクラウド ALTUS Basicシリーズ」

 GMOクラウド株式会社は21日、月額500円(税別)から利用できるIaaS型パブリッククラウドサービス「GMOクラウド ALTUS Basicシリーズ」(以下、Basicシリーズ)を、同日より提供開始すると発表した。これまで3000件を超えるユーザーに利用されてきたIaaS「GMOクラウド Public」の後継として提供される。

 「Basicシリーズ」は、「初期投資を抑え、スモールスタートでビジネスの成長に合わせて拡張していきたい」といったニーズを持つ、中小企業や個人事業主、スタートアップ企業向けに、価格訴求力を高めたクラウドサービス。Apache CloudStackベースの「Citrix CloudPlatform」最新版を採用し、Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスと互換性のあるAPIを提供するなど、特定ベンダーによるロックインを避け、他社システムから容易に乗り換えられるようにしている点も特長という。

 ラインアップには、手軽に始められる月額500円(税別)の「ミニサーバー」と、まとまったリソースをリーズナブルに利用できる月額固定の「リソースパック」を用意した。プランはいつでも自由に変更できるほか、データの移行作業なども不要なため、2つのプランを組み合わせることで、最小コストで迅速にクラウド環境を立ち上げ、ビジネスの成長に合わせてリソースを拡張する、といった使い方が可能になっている。

 機能面では、ファイアウォール、ロードバランサー(L4/L7)が搭載された高セキュリティな環境をはじめ、スナップショット機能などさまざまな機能を標準装備。データベースは専用サーバーを利用し、フロントサーバーに「Basicシリーズ」を利用するといった、ハイブリッド連携にも対応する。

 一方、クラウドサービスの管理は、直感的に操作できるシンプルなインターフェイスを採用した「ALTUS ポータル」を用いて、仮想サーバーの作成やファイアウォール設定などのクラウド運用に必要な操作から、リソース利用状況やご利用料金の確認までを一元的に行える。

 さらに、24時間365日有人対応のメールサポート(電話は平日9時~19時)を無償の標準サービスで提供。有償オプション「ヘルプデスク」では、24時間365日電話対応や各種設定代行も行うとのこと。あわせて、「導入支援」「設定代行」「監視・復旧サービス」などのマネージドサービスも用意されている。

 基本料金は、1vCPU(1GHz 相当)、512MBメモリ、20GBディスクの「ミニサーバー」で月額500円(税別)。1vCPU(2GHz 相当)、1GBメモリ、20GBディスクの「リソースパック」で月額1400円(税別)。従量制でリソースを追加することもできる。

 なおGMOクラウドでは、“アルとタスかる”クラウドサービスをコンセプトに、「Basic シリーズ」、業務システム向けの「GMOクラウド ALTUS Isolateシリーズ」、オブジェクトストレージサービス「GMOクラウドALTUS オブジェクトストレージ」の3つを、「GMOクラウド ALTUS」のブランド名で推進していく考え。

 また「Basicシリーズ」のリリースを記念し、“アルとタスかる”キャンペーンも期間限定で実施する。11月10日までに申し込んだユーザーに対し、「Basicシリーズ」を10日間無料で提供するほか、抽選で最大3万円分の利用料金が無料になるキャンペーンも、12月22日まで実施するとのこと。

(石井 一志)