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「10時以降は情報通信しない」ネットのローカルルールなど全国28事例まとめ

 総務省は28日、「インターネットリテラシー・マナー等向上事例集」を公開した。青少年・保護者のネットリテラシー向上を目的に、全国各地の学校や自治体、NPOなどで自主的に行われている取り組みの事例をまとめ、共有・活用できるようにしたもの。同省のサイトより、全108ページのPDFファイルでダウンロードできる。

 熊本市立江南中学校では、コミュニケーションアプリでのトラブルを契機に、2年生の全クラスで「情報モラル」学習を実施。生徒たちが出し合った意見をもとに、「10時以降は、情報通信をしない」「悪意のあるグループを作らない・入らない」「誰にでも見せられる情報・言葉しか書き込まない」などの「江南ルール」を作成・採択したという。

 このほか、インターネット機器を使わない「IT断食」の1日を通じ、生徒自身がスマートフォンなどの使い方を見直す取り組み(埼玉県立芸術総合高等学校)、小学5・6年生がインターネットの脅威をすごろくを使って学ぶ「セキュろく」(愛知県弥富市立弥生小学校、日本電気株式会社、NPO法人イーパーツ)など含め、21都道府県の28事例を紹介している。

事例集で紹介している取り組み事例の1つ、熊本市立江南中学校の「江南ルール」(「インターネットリテラシー・マナー等向上事例集」概要版より)

(永沢 茂)