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Yahoo!地図で日本全国19万地点への到達所要時間を可視化、Yahoo!ビッグデータレポート
北陸新幹線、リニア開通後のシミュレーションも
(2015/4/9 14:49)
ヤフー株式会社は9日、地図サービス「Yahoo!地図」のルート探索機能を活用し、東京駅から日本全国約19万地点への到達時間を地図上に可視化した「到達所要時間ビジュアライゼーションマップ」を公開した。
この取り組みは、Yahoo! JAPANのデータを活用した調査結果を発表する「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」の一環として行ったもの。日本全国を「○○町○丁目」の単位で約19万のエリアに分割。それぞれのエリアに目的地点を設定し、出発地点から各目的地への到達時間をルート探索し、所要時間ごとに地図を色分けした。
今回のマップの作成では、出発地点を東京駅、出発時間を平日午前7時に設定。交通手段は「徒歩」「電車」「新幹線」「バス」「フェリー」「飛行機」で、これらの条件をもとに全国約19万地点への所要時間を計算し、画像と動画でビジュアル化した。YouTubeで公開された動画では、距離的には遠く離れた地点でも、空港や新幹線の駅の周辺から地図に色が広がっていく様子などを見ることができる。
現在のデータだけでなく、北陸新幹線(長野-金沢間)の開業前と開業後の比較マップや、将来的にリニア中央新幹線が開通した場合の想定マップも公開。「もしもここに鉄道を建設したら」「ここに空港を作ったら」といったシミュレーションも可能になる点が、今回の手法のポイントだとしている。
また、このほかにも各種のオープンデータや公共交通機関などのデータと組み合わせることで、事故や工事による不通区間の影響調査、自然災害時における交通変化シミュレーション、公共交通のダイヤ変更などによる影響シミュレーション、観光ルートの最適化やアシスト、条件にあった不動産や商圏の抽出といった活用が考えられるとしている。