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Google、BLEビーコンのオープンプラットフォーム「Eddystone」発表、クロスプラットフォームで展開

 米Googleは14日、Bluetooth Low Energy(BLE)を利用したビーコンのオープンプラットフォーム「Eddystone」を発表した。

クロスプラットフォームを採用したBLEビーコンのオープンプラットフォーム「Eddystone」

 Eddystoneは、Appleの「iBeacon」と異なりクロスプラットフォームを採用。単一ビーコンでiOS/Androidや、BLEビーコンを利用するデバイスをサポートするとともに、セキュリティを確保しつつ拡張性を持たすことで、ビーコン技術を使用したユースケースの拡大につなげる。また、「Apache v2.0」ライセンス下のもとGitHub上で利用可能なため、誰でも利用・改善ができるとしている。

 Googleでは、Eddystoneの発表にあわせて2つのAPIを紹介している。iOS/Android向け「Nearby API」では、近くのBLEビーコンデバイスとの検知・通信を実現し、バス停や博物館の中などに設置されたビーコンから周辺情報などを取得できる。「Proximity Beacon API」では、緯度・経度といった位置と、クラウドに保存されているビーコンのデータを関連付けることができる。

 また、ネイティブアプリでなくてもBLEビーコンを活用できるよう、ブラウザーで利用できるURLをBLEビーコンから送信できる。

 すでに、Googleの一部のサービスではBLEビーコンを取り入れており、2015年初めには、米国オレゴン州のポートランドでビーコンベースの乗り換え通知機能を提供。特定の駅においてリアルタイムで乗り換え時間にアクセスできるという。また、Google Nowにおいて近々、適切なカードを優先して表示するための基礎情報としても利用するとしている。

 既存のBLEビーコンも、簡単なファームウェアアップデートでEddystoneに対応可能としているほか、BLEビーコンを製造するハードウェアベンダーと連携し、近い将来にEddystoneの認証プロセスをスタートする予定。また、すでに複数のパートナーとEddystone準拠のBLEビーコンの提供準備を進めているとしている。

(山川 晶之)