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他人のFacebookに不正ログインして逮捕の光通信社員、持っていた数百人分のID・パスワード、いったいどこから入手?

 株式会社光通信は、同社社員の25歳の男性が他人のFacebookアカウントに不正にログインしたとして、警視庁に不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕されたとの報道を受け、「誠に遺憾であり、厳正に対処する」(広報・IR課)とコメントした。

 新聞などの報道によると、この男性は、今年1~3月、20代の女性のID・パスワードを使い、17回にわたってFacebookに不正アクセスした疑い。プライベートな写真をのぞき見たり、ダウンロードしていたとされている。また、男性のPCからは、FacebookやiCloudなど延べ771人分のアカウント情報が見つかったとも報じられている。

 一方、これらID・パスワードの入手経路については今のところ言及されていない。そのため、光通信が携帯電話販売事業も手掛けていることから、販売店の店頭で行われているスマートフォン購入時のID・パスワード設定代行などの業務を通じて入手していたものではないかとの憶測も出て来ているようだ。

 これについて光通信では、男性が同社社員であることは間違いなく、まだ事実関係の確認を行っている段階だとしながらも、ID・パスワード情報が同社から流出したもの、すなわち男性が業務の中で知り得たものであるとの見方は否定している。まず、スマートフォン購入者のSNSなどのID・パスワード情報を保持しておくようなことは、同社としてはないはずの業務フローだという。また、この男性の担当業務も、携帯電話販売ではなく、中小企業向けの商品企画だったとしている。

(永沢 茂)